金田勝年外務副大臣は、8月31日、スウェーデンのストックホルムにて開催されたレバノン国際支援国会議(50の国と地域の代表が参加)に、日本政府の代表として出席し、スピーチ(和文・英文)を行ったところ、その概要と評価は以下のとおり。なお、午前の開会に先立ち、先方の要請に応じて韓国のユ・ミョンファン外交通商部第一次官と2国間会談を行った。
(イ) 包括的な中東和平の実現にはレバノンの安定は不可欠であるとの認識に基づき、我が国は今後、中東和平実現に向けた取り組みの一環として、レバノンの人道・復旧支援と地域の安定のためにできる限りの支援を行っていく。
(ロ) 我が国は、早期復旧計画への支援として、国際機関を通じた300万ドルの追加支援(環境分野等)を行う用意がある。また、地雷や不発弾処理プロジェクトに対して、約200万ドルを人間の安全保障基金を通じて拠出することを決定した、
との表明を行った。(レバノン国際支援国会議での演説)
(ユ・ミョンファン韓国外交通商部第一次官との会談)
(1) 我が国は、従来から紛争後の人道・復旧努力が重要になると考え、そのような分野こそ我が国が主導的役割を果たせると考えてきた。また、包括的な中東和平の実現にはレバノンの安定が不可欠であるとの認識に基づき、我が国は今後、中東和平実現に向けた取り組みの一環として、レバノンの人道・復旧支援と地域の安定のためにできる限りの支援を行っていく考えである。(参考:今回の会議で、全体で9億4000万ドルの支援が新たに表明された旨、スウェーデンより報告があった。)
(2) 今般、上記(1)のような我が国の考えを伝えるとともに、約500万ドル(既に実施した200万ドルの人道支援と合わせると約700万ドル)の追加支援を表明し、当面のレバノン問題に対する我が国の積極姿勢を示すことができた。