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記者会見

外務大臣会見記録(平成13年5月)


INDEX


・ 外務大臣会見記録(5月29日付)
  ・ 閣僚懇
  ・ 大臣の訪米
  ・ 閣僚の資産公開


・ 外務大臣会見記録(5月18日付)
  ・ ナイジェリア連邦共和国大統領オバサンジョ閣下の訪日期間の短縮


・ 外務大臣会見記録(5月11日付)
  ・ 外務省人事


・ 外務大臣会見記録(5月8日付)
  ・ 冒頭発言
  ・ 外交機密費
  ・ 米ミサイル防衛構想
  ・ 教科書問題
  ・ 外務省人事


・ 外務大臣会見記録(5月1日付)
  ・ 閣議
  ・ 教科書問題
  ・ 大臣のメディア出演
  ・ 新政権
  ・ 大臣の日程




外務大臣会見記録 (平成13年5月29日(火)09:30~ 於:院内控え室)

・ 閣僚懇

(外務大臣)閣僚懇で、柏崎、刈羽の原子力政策、プルサーマルについての住民投票についてのの発言があり、それに関連して私も発言した。それは新潟県であるとかいう選挙区事情でなく、科技庁長官の経験を踏まえて発言した。プルサーマルはもちろん余剰プルトニウムは使わないということが、日本は確実に国際社会で決まっていることだから、このことについてやらないといけない。核燃料サイクルというものは日本に必要であるということであるが、今までの政府がずっと原子力の安全性、事故みたいなことをずっと話を引き継いでやってきていて、エネルギーを供給することの重要性、現在の経済成長、日本の経済を最低限維持していくこと、我々の普段の国民生活の中で、これだけ電力消費をしているということ、それを維持することの重要性についての説明がなくて、安全であるか、安全でないかという視点の議論がかなり先行していると思う。科技庁を辞めたときに、「もんじゅ」の事件が起こったときに、急に科技庁もエネ庁も非常にトーンダウンし、政府が静かになったので、科技庁の原子力局長や安全局長を呼んでこういう時こそ、もう一回、核燃料サイクルの重要性を再構築して、きちっとアピールして技術的にもレヴェルアップをし、同時に国策としてやらなければならない重要性について十二分にアピールしていかないと将来立ちゆかなくなりますよということを何度も言ったのだが、まあとにかく「静かに、静かにしましょう」ということで、今日きた結果、住民投票になってああなった。だから、重要性ということについて、安全性ももちろんだが、安全でないことがあったらもちろんすぐに手を打たなければ行けないのは言わずもがなだが、「重要性、必要性について言うべき」ということを、この内閣としてはっきりしてほしいということ、もう一点は、新エネとの組み合わせ、要するにソーラー、太陽熱であり太陽光であり、地熱発電があり、風力があり、火力がある。けれども、日本だってソーラーと少なくとも地熱発電と風力発電は、マイナーなものをもっともっと、これはコストがかかるが、これは需要と供給の関係だから、需要が出ればコストも下がる、従って、そういうものと原子力とのベスト・ミックスがないと立ちゆかなくなるということを、ずっと科技庁長官の時に言ってきたが、科技庁と通産省とのかねあいが非常に悪くて、通産大臣に相当つぶされた経緯があるが、世界中がそういう方向で動いている。現実ノ民間はそういう方向になっているわけだから、国が立ち遅れないようにそういうことに力を入れてやってほしいんだということについて発言した。なるほど、そういうことが重要なんだという発言があった。
 あと、高齢者問題特別委員会で委員長を自民党でやらせてもらっていたが、高齢者の問題でみんなしんとしていたので、「塩川財務大臣どうですか」と聞いたら「そうじゃなー」で一同爆笑になって、高齢者が自由に世の中に出ていければいいけど、財務大臣のように元気で健康なお年寄りで、孤独を感じない人は別ですけどとある閣僚がおっしゃったので、「孤独になられることもあるでしょう」と私が言ったらまた一同大受けして笑っていた。みなが、「そうだな、忘れた、忘れたと言わないといけないときは孤独かも知れないね」と茶々入れてなごやかになった。

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・ 大臣の訪米

(問)日曜日に官邸へ行かれて訪米の意向を首相に伝えられたが、この時期に訪米する意義は。

(外務大臣)まず、ASEMの報告に行った。他の閣僚に個別に、特に文部科学省にお話ししなければならないこと等もあったので、総理がお相撲に行かれる前に40Kgの賜杯を持ち上げる練習をしないといけないと言っておられたが、「何だったら私を持ち上げて練習します?」といったら「やだよ」とおっしゃっていたが、そういう雰囲気だった。ASEMの報告が第一。その時に、私ははじめから、議員として、日米は基軸だとずっと思ってきているので、外務大臣を拝命したときに、まず米国訪問ということを、ある程度総理や他の閣僚の意見を伺ったり、バランスということをずっと考えていた。だから、中国も終わったので、米国。それから、韓国も念頭にあって、まず米について、総理がお出かけになる前に、国会とのかねあいもあるが許可いただけるかと伺ったら、「それをやってくれたら大変ありがたいので是非行ってほしい」とおっしゃった。今回、三党の幹事長が明日米に行かれるというタイミングもあって、米の受け入れも、パウエル国務長官も超忙しいそうだし、ASEMで各国の大臣と話したときも、米とアポイントをとるのは結構大変みたいなので、どれくらい割り込めるか分からないが、一応、昨日事務方におろした。まず総理の意見を聞いて、官邸内で記者会見をした。事務方は、普通はボトムアップで「ここ行って下さい、あそこ行って下さい」といえば、大臣が「ああ、そう」といくものらしいけど、上からばっと決まったので、新聞か何か見て、驚いたらしくて「聞いてない、聞いてない」とみんな言ったから「そうですか」と。「内閣が意志をもって決めたものをこれから下におろすところでした」といったら「本当ですか」と事務方がぐちゃぐちゃ言うが、それが普通だと思っている。

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・ 閣僚の資産公開

(問)閣僚の資産公開だが、大臣はおよそ7億5千万円の資産をお持ちで、小泉内閣の中でトップだったが、その感想と、大臣はよく主婦の感覚とおっしゃるが、国民の目線から見ると別世界に住む方かなという印象だが。

(外務大臣)週刊誌的な発想ですね。私は納税で非常に苦労している。相続によって資産が手に入っても、それを即、納税に現金化しないといけないのだが、それがなかなかできない状態で苦労している。個々の問題については、長い経緯もあり専門家が全部やって、合法的に処理されているし、また納税しきれないで苦労しており、特に土地とかですとか、株なんかは納めている。個々の問題は、専門家に見せても「こんなのはとてもとてもいちいち答え切れません」というような状態なので、個々についてはコメントしない。それから、普段私は2万円か、多くて3万円ぐらいしか現金を持ち歩いていないし、 土地の評価とか株の評価というものは実感したものではない。前の内閣とか何かで、お金持ちの方が車をいっぱい持ってるとか、別荘をいっぱい持っててまわりきれないとか おっしゃってるすごいスーパーリッチもいるが、株とか土地の評価というものが、実際私が生活者感覚でもっているものとひどく違っているので、そのギャップがメディア的に言うと主婦感覚からずれていると言われるかも知れないが、それは、田中の家の跡継ぎであるということと、日頃の生活が違っているので、そのような質問をされてもお答えのしようがない。

(問)資産公開の制度そのものについてはどうお考えか。

(外務大臣)やっぱりあった方がいいと思う。色々な事件が起こたり、国民の皆様も suspicious(疑り深く)なっているところもあるだろうからした方がいいと思うし、だからこういう制度があるのだと思う。

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外務大臣会見記録 (平成13年5月18日(金)08:55~ 於:院内外務省控室)

・ ナイジェリア連邦共和国大統領オバサンジョ閣下の訪日期間の短縮

(外務大臣)今日は、これから委員会もあり、それから宮中があって移動が13分位しかなく、午後また委員会があるので、私からの発言だけでおさえさせて頂きたい。時間の関係である。他意は別にない。
 今日の閣議では、ナイジェリアのオバサンジョ大統領閣下がおみえになるが、都合で御滞在が短くなるという旨の報告をして了承された。当省関係は以上である。

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外務大臣会見記録 (平成13年5月11日(金)09:10~ 於:院内外務省控室)

・ 外務省人事

(外務大臣)自分から先に申し上げることがある、相当誤解等もあると思うが、自分がこのポストをお受けしたのは、今80%前後の期待感を持ってこの内閣に良い仕事をしてもらいたいと願っている国民の皆様、それから先の総裁選の間、当時小泉候補と一緒にあちこちで受けたあの熱烈な支持、あの方達の目、声それをなんとか政治に生かしたい、その一念でこの大任をお受けした。それが自分の基本姿勢であって、これは全然揺らいではいない。が、今回のロシア課長の件、それ以外機密費のことももちろんあるが、外務省側は大変な余り言葉がよろしくないが、伏魔殿のようなところで、日に日に色々な攻勢をかけてきており、直近では副大臣を通じて内閣の方にまで人事の問題を働きかけてきている。これが基本にあって色々なところでメディア、新聞、今朝の新聞しか見ていないが、各社に色々な情報が間違って流されている。正しいのもあるが、全部は詳しく見ていないが、言ってみれば、田中眞紀子が自分勝手にやりたいようにやっているようにすることが一番分かり易い、結論からいけば、この熱い支持を受けている小泉内閣の屋台骨を揺るがすことが出来る一番分かり易い方法をとっていると思う。これは官僚側が政治家を使って、かつてもあったかどうか自分は知らないが、手を突っ込んでというか、自分たちの思うように政治を動かしたいとしている。またそれに気づいて、或いは気づいていなくても、言われるように動き回っている議員がいるということは大変残念に思う。総理は同じく基本線はぶれていないし、国民の皆様の目線を見て、それこそいつも言っていらっしゃる怯まずにとその気持ちは変わっていないと思うし、自分も変わっていない。極めて自分が悲しいと思うことは自分自身が色々書かれることは、一過性のものであって、最後が落ち着きが良ければ、要はメディアの皆様にお話ししていることが、その後ろにいる国民の期待している皆様、或いは色々なことから耐えている皆様方に対して、話しかけているから率直に申し上げているわけである。自分が就任直後から右腕かそれ以上と信頼していた秘書官、彼(秘書官)には「今のこの時期に外務大臣秘書官を受けてくれるということは、場合によっては外務省中を全て敵に回すことであなたのキャリアを失うことになるかもしれないが、その覚悟が出来ているか」ということを自分は最初に言うと、彼(秘書官)は目を見て即、「出来ています」と「最後まで大臣にお供しまキ、勤め上げる」と言い切ってくれた。自分は感動した。彼(秘書官)にひげを剃れとか、背広がどうとか言う先輩もいて、彼(秘書官)がどう思うか自分に言ったので、「それは個人的な嗜好の問題なので、自分は仕事をすれば良いし、当面この6月末まで国会で仕事をしっかりと国民の付託に最大限応られるような仕事をしたいので、それをアシストしてくれればいい訳であって、ひげがどうとか、服装がどうとかは自分は関心はない」と言った。でも彼(秘書官)は昨日、自分から見れば打ち落とされてしまったなと思った。昨日、アルゼンチンのジャバリーニ外相の夕食会の件であるが、はじめは役所の中で仕事があり、その後、ある所で自分の個人的に存じているところで副大臣、関係者がいて狂言を見て頂いた。大変喜んでお帰りになられたが、そういう公務最優先を思っているが、多分皆さんが聞くであろうこれから質問されるであろう事に関連するが、色々なことが思惑絡みで情報が流されている。今の段階では極めて残念であるが、慚愧に耐えないことは秘書官が打ち落とされてしまったということである。そしてこれからは役所の中にも色々な流れがあるだろうが、今の機密費やらロシアの問題やら、皆さんがご賢察の通りの流れを変えたいと思っている人達がいて、そういう人達は年次だとかポストとかとは別に自分たちが直に大臣室で自分がつめて国民の付託に受けようとして頑張っている小泉内閣を支えると言っている。そういう基本姿勢で自分がいるということ、この2週間の間で色々なことが起こっているが、すごい想像を絶するような暗闘がすました顔をしている外交官の中であって、自分はそれを越えてやはり選挙戦中に歓呼の声をあげてくれた方達、支持してくれている国民の皆様のために全身全霊をあげて、職責を全うしたいと思っているので、途中で色々な揶揄や面白おかしいことが入るかもしれないが、ここでもう一回負けずに原点に立ち返ろうと昨日から今日にかけて思っているところである。

(問)昨日遅くに小寺前ロシア課長をロシア課長に戻す人事が発令されたが、この人事の理由を改めて聞かせて頂きたい。

(外務大臣)理由は皆さん書いている通りであるが、ロシア課の中での色々な問題があったし、自分が着任する前に東郷前欧州局長が待命するということが河野前大臣の時に決まっていたので、自分は個人的に非常によく存じていたので、色々な思いはあったが、自分は東郷前欧州局長に欧州局長を免ずるという辞令交付を手交せざるを得ない巡り合わせになったわけだが、その関連で小寺課長が個人的にその直後電話で就任直後に彼(小寺課長)から経緯をつぶさに聞いた。そして日本を出発しても英大使館勤務ではない、木寺前会計課長についても仏大使館勤務ではないわけであるが、それで小寺課長はまだ日本にいるということだったので、すぐに大臣室に来てくれと言って、翌日であったと思うが来て頂き、彼(小寺課長)と面接をして、「昨日電話で言ったことは間違いないか」と彼(小寺課長)とは初対面であったが、「一切間違いはない」と言った。荷物は一部は送ってしまったと言ったので、「もしかしたら残りは送らなくて良いかもしれない」と自分が言っておいたが、そういう経緯があり、初閣議があったときに、彼(小寺課長)はヒースローに行ってしまったと言った幹部がいたので、「あなたやらないと言ったではないか、自分の許可なしに」と言った。そこで「すぐに戻しなさい」と自分は権限発動というか、小寺課長はヒースローにいたので、すぐその便に乗って戻ってきてくれた。そしてその後すぐロシア課長に戻し、そしてあとの人事についてはフリーズ、木寺前会計課長の件もあったが、その他はいじらない、とにかく国会もあるし、官邸と相談しなければいけないことであるので、人事権がいくら大臣にあっても、末端のことでたくさん異動が行われていることがよくわかったので、とにかく人事については凍結してくれというメッセージを発信したわけである。そして彼(小寺課長)が7日に帰ってきた、なのに10日の段階で川島次官が人事についてまだやっていなかった、それでたまたまジャバリーニ・アルゼンチン外相と接遇した後で、植竹副大臣と一緒に川島次官に電話をかけて、「なぜやらないのか、何日間こうしてさらしておくつもりか」と言ったら、かなりの抵抗があった。色々なことをいっていたが、「とにかくこれはそうして頂きますので」と自分が言ったら、「今日はもう遅い」と次官が言ったので、「では翌日(11日)付でロシア課長に戻ってもらって下さい、これは一種の国務大臣としての命令です」と申し上げた。
 それから木寺前会計課長についても、これはたまたま自分の知っている友達の弟であるが、大臣室に朝早くこっそり来ていて、これも機密費の関係だったのか知らないが、仕事を一生懸命やっていて疲れていたが、「フランスへ行け」と急に言われたと病院も急に「君入れ」と言われたと言っていたので、「希望して入ったのですか病院には」と言ったら、「違う」とそして今度「出てこい」と言われて、そして「フランス行きだ」とそれもフランスの大使館ではなく、イフリというところに一年間行くということで、まさしく小寺課長も、木寺前課長もそういう形で人事が動かされているということである。なので他の人事は凍結していじらないでと自分は何度も次官にも官房長にも審議官にも言っている。

(問)先日、懇談でロシア課長の人事の問題で、大臣が問題と認識される理由として、省内の北方領土交渉を巡る路線の対立も背景にあるのではという認識を示されたが、大臣が述べられたロシア課長人事を原状回復したことで、今後北方領土交渉にどのように臨むと考えているか。

(外務大臣)田中・ブレジネフ会談が原点であることは同じである。

(問)秘書官が打ち落とされたとはどうのようなことか。

(外務大臣)打ち落とされたという言い方は良くないかもしれないが、自分(大臣)は彼(上村秘書官)が一日も早く復帰することを待っているし、信頼しているし、自分(大臣)が仕事をするには必要不可欠の人である。

(問)後任の秘書官は今のところ考えていないということか。

(外務大臣)分らない。役所がなにを考えているか分らないので。只、自分は秘書官が上村さんともう一人大鶴さんという2人の秘書官がおられ、その方は河野大臣の時からずっと引継ぎであったらしいが、うまくお話ができないが、自分は良いが秘書官というのは本来何人か経験者をプールしているか、前任者が上手に引継ぎができればよいが、前秘書官と自分の時にきてくれた秘書官の折り合いが悪かったりするとその真中にある人が、人間関係とはそのようなものだと思うが、新しい人より上に行ってしまう、ところが年次では下らしくとてもやりづらい状態だったので、それであれば一新したほうが良いから、人も内閣もそうだが、一新したほうが良いのではないかということだけは自分は言っている。誰とかそのようなことは言っていない。
 その際に、この内閣は大変注目されているし、また外務省に内在している問題が極めて根深い、これは昨日本会議場でも申し上げたが、恐らく二人か1.5人ぐらいの感じである。実際には上村さんしか自分にはいなくて、前から引き継いでいる人が事務方をやっているが、事務方でもいろいろな人脈があり、古い人は6年もやっており、一人一人聞いてみて驚いた。では松尾事件と同じではないかと思った。皆さんも自分の職場を考えてみて、そのような古手の方がいるとやはりやりづらいこともあり、また、便利なこともある。そのような人が省内の幹部と繋がっているという人脈もあると思う。従ってそのような人たちは大臣室だけでなく、大臣室は心臓部であるが、民間企業等は定期移動があるとばっと変わるが、役所は変わるときはできるだけアメリカがやるようにスタッフまで変わる方が、新風が吹くし、皆が緊張感をもつのだが、どこかに古株がいるとその人の顔色を見ていてなかなか脱皮できない。今こそ政治が脱皮し、政主導になることが求められていることだと思うので、自分は秘書官を増やして欲しいと誰とは言わないが、1.5人では持たないと思うので、2.5人か3人にしないとこの内閣の外務省は持たないと、あまりに問題を抱えており、そして、これだけ関心を外国からももたれているので、ミスリードできないと冒頭申し上げたのはそのような意味である。そうしたらある一部の方がかなり一生懸命走り回ってくれて、そして一人途中から加えてくれたが、それは黒子に徹するというか、あくまで上村さんをバックアップするということで、上村さんも自分(上村秘書官)が動きやすい人が本当は0.5というか二人目の秘書官でいたほうがよいという話で、周りの方に2日目か3日目ぐらいで変わってくれたようであり、彼ですよと紹介されたので、「宜しく」と事務的に申し上げた。秘書官が動きやすい人が良いと思うので、現在は3人とういうことである。まだ役所に行っていないのでどのような布陣になっているか分らない。

(問)川島事務次官の更迭を検討していると一部報道されているが、これについてお聞きしたい。

(外務大臣)何も考えていない。今朝の毎日新聞を読んで驚いた。そのようなことを言って(更迭)されないようにしたいのか、されたいのかその辺りもさっぱり分らないが、自分は人事は凍結と申し上げているので、自分の口からは一切なにも言っていないし、考えてもいない。自分は総理と相談とさせていただいているが、途中からいろいろなものが入っているかもしれないが、凍結である。なにも他のことは言ってもいない。

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外務大臣会見記録 (平成13年5月8日(火)10:15~ 於:本省会見室)

・ 冒頭発言

(外務大臣)色々ご質問があると思うが、その前に、ほぼ全社が揃っているみたいのでなので、自分から申し上げたいことがある。これは皆さんも関心があることだと思う。
 自分が、外務省に着任してから既に10数日が経過した。まだ短い期間であるが、沢山想像していなかったというか、想像していた通りのことが色々ある。一番、わかりやすいことがあった。例えば、大臣室に、地図が無い。あるのは「絵」みたいなものだけである。国が相当入れ替わっているのに、「額」みたいな、飾りみたいな「地図」があるだけで、地図が無い。それから辞典が無い。時差を見るものが無い。その他、無い物だらけであり、今までの歴代の外務大臣は、こんなところ(大臣室)でどうやって案件を処理していたのであろう。例えば、今、非常に機微にわたるような地理的な問題があるわけであるが、地球儀を見なければ解らないような、最新版の世界の線引きを見なければ解らないような問題があるのに、そういうものがなく、(幹部は)口答だけで説明している。
 例えば、簡単な話では、今度のサミットはジェノバであるが、ジェノバがイタリアであることは承知しているが、ポイントだけを教えて欲しい、自分もイタリアであれば、大きな都市は大体承知しているが、でも(ジェノバの)正確な場所は何処かと3、4人の幹部に聞いたときも同様であった。
 大勢の幹部を大臣室に入れないのが自分のスタイルである。オールラウンド・プレイヤーが来て説明して欲しい、手短に骨の部分を言うこと、それから、図なり数字なりを明示すること、ポイントだけメモにして残すこと、そうしないとポイントが解らないし、ゴチャゴチャ長時間大勢の人が入れ替わり立ち替わりいると、ポイントが見えなくなる。自分は受験勉強も同じであると思うが、それをやるようにということで、最小限で最大限の効果を効率的に上げられるように、本省を動かし且つ政権に貢献して行きたいという立場なものであるので、そういうことを言ったのであるが、必要な物が無くて困った。
 また、外国の新聞、読める読めないとに関係なく、フィナンシャル・タイムズであるとか、ニューヨーク・タイムズにしろ、南ドイツ新聞にしろ、フィガロにしろ、そういうものを、現物を揃えて欲しいと言ってある。ところが、それがまだできていない。実は、あったとか無いとかいっているが、無かったら国会図書館に言うか、日本に来ている在京大使館から貰ってこいと、5,000人もいるんだからと言っているが、動きが悪い。
 着任してから即外国プレスの報道があるわけであり、特に外務大臣について(報道が)あるわけであるが、どういうふうな扱い方をされているか、これは皆さんも勿論おわかりのことと思うが、どの辺でどのような扱いになっているか、それが、2、3日経過してからダイジェスト版できちんとクリッピングされたものがきて、こうなっていると言ってもダメなので、お腹が空いた時はすぐ(食べるものが)必要なのである。特に戦争に行く時はそうである。それなのに、半日位してから、フルコースが出てももう時間がないわけであり、これが自分(大臣)のスタイルなので、即、と言っているが、まだ外国プレスの報道はまだ見ていない。こういうことを言うと実はやってあったんだ、ということで、どこからか出して来るわけであるので、これはかなわんと思っている。
 もう一つは、文部省からも、教科書問題等もあるし、齟齬を生じないように局長を呼んだ。個人的に勉強会をやっていた関係で、前から知っている人達が他の省庁にいる。それから、防衛庁からも幹部を呼んで直に説明を聞いた。要するに、縦割りを止めろということである。
 外務省からも勿論あらゆるイシューについて聞いているが、やはりそれぞれの省庁と齟齬を生じてはいけない。それから事務方だけではなくて、閣僚懇は短いので、全員が揃うことはないけれども、昨日総理が発言された内閣にするのであれば、ファンクショナルな形で、閣僚が意志疎通をしないと齟齬を生じる。役所間の利害もあるし、思惑もあるし思い違いもある。従って、そのようにして欲しいと、今日申し上げた。そして具体的な、この過去10日間の中で起こったことで、特に直近のことで、自分から幾つか投げた。総理からは、今日は、かなり極めて機能的で密度の濃い閣議ができたと話して頂いたが、かくあるべし、と思っている。(閣僚)全員がいる必要はない。但し、三党連立であるので、機微にわたる問題もあるので、閣内不一致にならないようにしなければいけない。しかし、過去の経緯であるとか、それぞれの政治家の、議員である前に政治家として、今まで言ってきたこともある。それも踏まえて、自分たちが、答えなければいけない、一番付託を受けているのは誰かと言えば国民の皆様であり、殊に外務省は、世間に、世界に対してリアルタイムで情報を発信するので、そうした行き違いがないようにということで、具体的な例を上げて申し上げた次第である。なお、個別については、閣議での発言は控えることになっているので、質問されても答えることはできない。これが第1点目である。
 二つ目としては、自分の基本姿勢についてであるが、機密費の問題だけではなくて、当省には、極めて大変重大な問題が沢山あるということを、着任早々気が付いた。機密費だけに気を取られていると、勿論機密費に連動している話であるが、役所は、大臣、副大臣というのは「お客さん」で、自分たちが永久就職しているわけであるので、特に、キャリアの人達はそればかり思っているのではないかと思うが、そうではなくて、国益とか、冒頭申し上げたように外国であるとか、それから黙って黙々と汗を流して働いている方達にも、全体の方にも、少しでも解っていただけるような政治をやるべきだと、自分は考えている次第であるが、なかなかそうはいかないところがある。
 トータルな面で、細部は答えられないが、人事については、先程自分が、秘書官室の職員の方に対して言ったことは、今から言う以前であるので、それはOKであるが、これからは、人事は、全てフリーズ(凍結)する、末端に至るまでそういう状態にする。何故かと言えば、昨日とんでもないいたずらがあり、ある方に、ここで言えば判明してしまうので、敢えて言わないが、人を動かす場合には、絶対に自分の許可無しにやらないで欲しいと、秘書官立ち会いの下で、解りましたという一札を取っていたにも拘わらず、昨日のような総理の衆参所信表明で大臣が不在の時、大体いたずらというのはそういう時に起こるのであろう、そういう時にパッパッとやってしまったので、今すぐ戻ってこい、と言うと皆さん夕刊に載ると思うが、これはクビは切っていない。田中眞紀子はクビ切り名人とは思わないで頂きたい。自分の指示と違ったことを、「幹部が知らなかった、大臣はそう仰いました、間違いありません、間違いありません、だけどやってしまった、誰かの責任」というような日本人社会の一番の典型が行われているので、これを原状に復するということをした。
 これから、外務省改革について、しっかり考えて、適材適所の布陣を引く。責任を取る人はとって貰う、こういうことをしっかりやっていく。最小限、確実に時期を見て行う。早ければいいということではない。外務省のマターは、相手の国もあるわけであり、それから出入りする方も事情があるだろうし、希望は聞かないが、高齢化社会なので、民間もそうであるが、病気を抱えている外交官の方もいるし、従って、これにはちょっと時間がかかるが、そういう宿題を着任早々出したにも拘わらず、忘れていたようなことを言っていたので、けしからんと思った。そういうことを言えば、今までの外務大臣は「ああそうか」と通ったかもしれないが、自分は違う。従って人事については、今の状態でとにかく押さえておいてくれと、これから動き出す、という指示を出した。
 今朝お一人の副大臣に電話をかけて、横の連絡をお願いしたのであるが、要するに外務省が活性化すること、もっと明るくなって風通しが良くなって、若い方や、外地で苦労されている方、そういう方達もやっぱり日本の外交に携わって良かったと思えることが、何度も言うが、ポジティヴなエネルギーを出してもらえるようになることが、やっぱり日本のためだし、国民の皆様が望んでいることだと思う。この機軸があるので、こういう提案をした。副大臣の部屋に、年次別で言ったら、1級から5級、6級から10級という感じで、名前も聞かずに、所属も聞かずに、グループで入って貰って、外務省改革を行うにはどういうことが必要であると思っているのか、現場にいるトップの人ばかりではなくて、トップなんかは特殊なので、そうでない方々の声を聞いて、それを吸い上げるようなメカニズムを作ってくれるよう、副大臣にお願いした。早速やって頂けるということである。
 また、多弁で申し訳ないが、つくづく、自分が大臣になる前から、外務省はそうだと思うが、国会議員でも或いは民間のビジネスマンでも、どうも外交官というのは地に足が着いていない。他の省庁に比べて、民間と比べて、外務省の人は中から浮き上がって歩いていることがある。自分はそれは何故かと考えていたが、今回幹部の方にはっきり申し上げたが、それは、省庁にいると、本省に戻ってくると出世競争、サラリーマンになってしまう。上ばかりみて、気兼ねばかりしている。ところが、ポーンと大使とか公使で在外公館に出ると、天皇皇后両陛下の御写真を飾って、大変な権限をもつものであるので、簡単にいうとふんぞりかえっている。その弊害が、今回、自分が着任以降、色々な外交案件で出ており、自分が、直に(電話を)かけてこい、と言ってもかけてこなかったり、「あなたどういうつもりですか」と目白にかけてこいといったこともあったが、そうしたらかなりへばっていたようだが、電話を切った後、ほんの1分半後ぐらいか、(自分に)報告がありました」と。自分がさんざん聞いても答えもしなかったのに、突然かけてきて、「こういうふうな結果が出ています」、自分からは、「そんなこと言わなきゃダメじゃないですか」と言ったが、先ず事務次官に言わなければいけないということで、大使に出ていても自分の出世の方が大事のようである。
 某国の大使は、機密費の関係でリストに名前が載っているが、もう目白の方にもやんややんや、その方の義理の妹が自分の友人なので、電話回線が狂うのではないかというぐらい電話をかけてきた。その義理の兄が直に「田中さんが大臣になったものだから、この機密費の問題はいいか、外務省を一掃しろ」と、その人がキーパーソンなのに、よく言うよ、と思ったが、そういう押さえ込みがある。即ち、本省にいる時は、サラリーマン、出ると特権階級になる、そのギャップが外交官が地に足が着かなくなっているのではないかと思い、その辺をしっかり自己分析したほうが、外務省のためにいいと自分から申し上げておいた。

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・ 外交機密費

(問)機密費の件に関して、本日外交青書が出たが、機密費に関する記述が僅か3ページと、意気込んでいた割には記述が少なく、しかも広範に書いてある気がするのが、その点について如何か。

(外務大臣)自分は読み上げを閣議でして、そのうちに自分の言葉を付け加えた。具体的なことについては、青書には書いていない。具体的とは、処分等である。これは現次官をヘッドにして、問題を処理したものを5月中にあげてくることになっていたが、事務次官ではなく自分をヘッドとして、もちろん自分が1枚1枚ページを捲りながらやるわけではないが、自分が責任を取るという形でこのペーパーを出す、責任を取るというのは逆に知らない形で役人が上げてきたものを読みもせずに決裁しないという意味である、ということを事務方に言ってあるということを閣議で説明した。

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・ 米ミサイル防衛構想

(問)ブッシュ米大統領の新しいミサイル防衛構想について、本日もアーミテージ米副長官がいらして説明をされていると思うが、日本政府としてどのように対応されるつもりか、また、ブッシュ米大統領はADM制限条約の見直しについても言及しているが、そのことについてはどうお考えになるか。

(外務大臣)前段については、自分が他の緊急の用事が入ったためお会いできない。どういう風なオファーがきているかよくわからないが、関係省庁なり、官邸で対応なさる官房長官がなさると推測している。2つ目の点については、前大統領とは違った形で独自性を出されると思うのだが、これも内閣でもう少し検討していきたいと思っている。

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・ 教科書問題

(問)教科書問題について、再修正の韓国側から出されたものについてコメントされていたが。

(外務大臣)これは大変デリケートな問題であり、今日文部省の方に韓国からペーパーというか、修正部分が渡ったと、今の時点で渡ったと、事務方が確認している。このことについてはまず文部省マターとして意見が出てくると思うので、自分たちもよく吟味させていただきたい。

(問)修正自体は文部省も出来ないと言っているわけだが。

(外務大臣)するかもしれない、しないとも言っていないし。

(問)外務大臣として重く受けとめるということだが、更に何らかの措置を考えていかなければならないと思うか。

(外務大臣)まず文部省の結果を伺ってからになる。

(問)内容としては重く受けとめないといけないと思っているか。

(外務大臣)見ないことにはわからない。ファクト(事実)を掌握しないと何とも申し上げられない。

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・ 外務省人事

(問)先程、人事について凍結するという話があったが、その理由についてわからないところがあった。

(外務大臣)早口でわからなかったのか、頭が悪くてわからなかったのか、どっちか。

(問)そういう意味ではない。全ての人事を凍結するのではなくて、何かこれは問題だと思われてる人事が行われたことについて立腹されたのだと思うが。

(外務大臣)立腹したわけではない。

(問)全ての人事を凍結するということと、それとどう繋がるのか伺いたい。

(外務大臣)当省は希有なところがある。簡単に言えば時差もあるし、いろんな案件も抱えているので、一律に期日を切ってやるということは不可能だということは十二分に承知しているが、かなり悪く言うと恣意的に良く言うと機動的に、人を替えられる。その中で人を出してしまう、すり替えてしまうというのは、非常な国民の皆様の最大の関心事であるにも拘わらず、そういうキーパーソンを出してしまうとか、良い意味でのキーパーソンもあるし悪い意味でのキーパーソンもあるにも拘わらず、何か省内の省益を守るためなのであろう、たぶん。そういうことをやるとコストがかかる。自分は今回も言っているが、費用がかかるので勝手にやっては駄目だ、勝手にやったらトップが責任を持ってお金を払ってもらうと言っている。こんなことを昨日遅くまで9時半、10時までやっていて、ご飯も自分たちは食べていないし、秘書官だって家が遠いし疲れているから、秘書官をホテルに泊まるくらいのお金を外務省は予算を取っていいんではないのか。機密費ではなく表向き(の予算)だ。

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外務大臣会見記録 (平成13年5月1日(火)14:50~ 於:本省会見室)

・ 閣議

(外務大臣)今、閣議があり、特別案件はないが、財務大臣から帰朝報告というか、そういったお話が手短にあり、中身は財務省の記者クラブの方でキャッチすると思うので復唱しない。

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・ 教科書問題

(問)教科書の問題について、韓国内で反発が高まっていて、国会での再修正についての要求を出すという話が出ていると思うが、田中大臣の先週末、先方の大臣と話したことをふまえて、再修正ということについてはどう思っているのか。

(外務大臣)韓国の政府が出すというふうに言っているのか。政府が。

(問)そうである。

(外務大臣)先日のハン長官との電話会談の時、そういうふうな事になると思うというお話があった。ただ、きつい口調ではなかった。

(問)再修正については、検討する余地があるというふうにお考えか。

(外務大臣)私は、「つくる会」という教科書をじかに見ていないので、是非手に入れて、どいういう表現であるか、自分の目で確認したいというふうに思っている。

(問)民間のほうで青森の自治体が議員交流をしようと思って、招待をキャンセルされたり、高校生の(韓国との)討論会とか、日韓の交流が、いくつか韓国側が、歴史教科の問題であると言う理由で、キャンセルするという状況が続いているが、韓国民の中での影響についてどうお考えか。

(外務大臣)そういう事が起こらないように、時間をかけずに軟着陸出来るように努力をしたいと思う。

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・ 大臣のメディア出演

(問)新しい大臣ということで、一つお聞きするが、国会での答弁とは別に、テレビ出演とか、ご講演とかの機会もあると思うが、当面はそういった場で、積極的にいろいろと御自身のお考えを発言されていきたいというようなお考えか。

(外務大臣)大臣就任以前、半年、1年前ぐらい前からの講演だけでも5つ6つあったのであるが全部キャンセルしたので、公務最優先でやらせて頂こうと思っている。

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・ 新政権の支持率

(問)この週末にかけて各テレビ新聞で世論調査があって小泉内閣はかなり高い支持率を得ているが、そのことに関して大臣はどのようにお考えか。

(外務大臣)各社バラバラみたいだが、ご祝儀相場というか、大体そういうものだと思うが、ただ、私は選挙選中、総理と一緒にかなり行動させて頂いて、本当に有権者、国民の皆さまの政治に対する期待は大変なものがあると感じた。それまでは投票率の低下とか、あまり関心がないと、あきらめに近い状態であると思っていた。怒りを通りこしていた。ところが、今回の選挙戦中を通じて、大変熱い期待がわき上がっていると、沸点に達しているんだということを感じてきたので、それをそのままボンと気化させてしまうのではなくて、それを本当にきちっと落ち着た形に定着させて、なるほど、これはできる、これはできないということを、最初の時も申し上げたとおもうが、情報を開示しながら、わかりやすく納得していただく。それは国内だけではなくて、世界中の外交を通じて、(世界の)方々に対しても同じようなことであって欲しいと思っている。そういう風にしたいと思っている。従って、数字がいくつ下がったとか上がったとか、あまりそういう風なことをショートレンジで見るのではなくて、やはり実績だと思う。それをやって証明されると思っているので、あくまでも冷静で客観的な目、そういう意見を聞く耳を持ちたいと思う。

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・ 大臣の日程

(問)今方、ゴールデンウィークまっただ中だが、大臣御自身としてはこのゴールデンウィークをどのようにお過ごしになられるご予定か。

(外務大臣)海に行く予定だったが、海に潜っても、追跡されそうな状態なので、やめにして、この2日半ぐらい、ちょっと休ませて頂いたが、祝電とか書類とか、留守番電話は機能しない状態になって、こんなに凄いものかと思っている。メディアも一般の方もリアクションがある。いい意味でのリアクションもあるけど、悪い意味というか誤解しているリアクションもあるので、それを対応というか、それを半分も受け止めきれていない。手紙なんかも、もちろん見ていない。ただ家族みんな集まって、昨日の晩、本当に胸襟を開いてみんな家族が祝福半分、心配半分であった。子供達も、私が科技庁長官になったころよりも、年をとって、私が年を取ったからだが、社会の声、生活者の声を、届けてくれて、外交政策、国の方向性について、よくこんなに虚心坦懐に分析して、直に言ってくれたものだと思って、子供の成長を喜ぶと同時にやっぱり重責なんだなと思った。主人とはお互い政治家なので、朝起きてから寝るまで、そういう話しかしていないが、子供達は普段、俗に言う、うざいと、政治家が二人もいるとうざくてしょうがないと言っていたけれども、やっぱり彼らなりに思いがあって、意見を聞けて大変いい友軍だなと思った。また、メディアのみなさん以上に辛辣な人々であるなと言うことを感じて過ごしたので、あと残る日々も似たようなことの繰り返しになってこの連休を過ごすことになると思う。外出しない。

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