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記者会見

外務大臣会見記録(平成12年1月)


INDEX


・ 外務大臣会見記録(1月28日付)
  ・ 冒頭発言
  ・ 官庁ホームページへのハッカー侵入
  ・ 中東和平多国間協議運営委員会出席について
  ・ 大阪の「南京大虐殺」集会


・ 外務大臣会見記録(1月25日付)
  ・ イワノフ露外務大臣の訪日(冒頭発言)
  ・ 九州・沖縄サミット関連施設視察等(冒頭発言)
  ・ 日露関係
  ・ 沖縄視察
  ・ 中東和平多国間協議運営委員会出席について


・ 外務大臣会見記録(1月21日付)
  ・ 冒頭発言
  ・ 大臣沖縄等訪問 (冒頭発言)
  ・ 大臣沖縄等訪問
  ・ 中東和平多国間会議関係
  ・ 北朝鮮における邦人拘束事件


・ 外務大臣会見記録(1月18日付)
  ・閣議、産業競争力会議、政府与党政策会議の模様 (冒頭発言)
  ・ 定住外国人の選挙権問題
  ・ 日朝国交正常化交渉・邦人拘束
  ・ 日露関係
  ・ 朱中国首相の訪日
  ・ 大臣の欧州訪問
  ・ 憲法改正



1月13日(木)の記者会見は中止



1月11日(火)の記者会見は中止


・ 外務大臣会見記録(1月7日付)
  ・閣議・閣僚墾の模様 (冒頭発言)
  ・ 大臣の外国訪問(冒頭発言)
  ・ イワノフ露外相の訪日延期(冒頭発言)
  ・ サミット公式ホームページの開設(冒頭発言)
  ・ サミット公式ホームページの開設
  ・イワノフ露外相の訪日の延期
  ・ 普天間基地問題
  ・ 大阪府知事選
  ・ 大臣の外国訪問
  ・ 北朝鮮での邦人男性拘束関係




外務大臣会見記録 (平成12年1月28日(金)10:00~ 於:本省会見室)

・ 冒頭発言

(外務大臣)閣議後、郵政大臣からハッカーの問題につき、役所の中に問題が生じると問題なので、郵政省としても各省と協力して対応していきたいという趣旨の発言があった。

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・ 官庁ホームページへのハッカー侵入

(問)郵政大臣のハッキングの問題についての発言について、総理から何か言及はあったか。

(外務大臣)否。

(問)閣議の中で、本件について総理の発言はあったか。

(外務大臣)否。郵政大臣の発言は、閣議後の閣僚懇の一番最後にあった。

(問)他の閣僚から、本件についてのコメントはあったか。

(外務大臣)否。

(問)これまで外務省にあったアクセスの中で、不正アクセスと思われることがあったか。また、そういったことを危機管理室などに報告したことがあるか。

(外務大臣)事実関係の確認ができないが、一部そうしたことがあったのではないかという話は聞いている。しかし、これは事実関係が確認できていないので、あったとも全くなかったとも言えない。

(問)「あったかもしれない」ことについては報告があったのか。

(外務大臣)自分(大臣)が聞いている。しかし、実際にはそれによって何か起こったわけではない。そうしたことが、異常なことだったのか、何かの間違い、手違いだったのかについてはわかっていない。

(問)(そうしたことは)何回あったか。

(外務大臣)わからない。

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・ 中東和平多国間協議運営委員会出席について

(問)昨日国会がああいう形で政情悪化し、野党は今日の所信表明演説から欠席するようだが、このまま野党が代表質問に欠席した場合、大臣が中東和平会議に出席するためモスクワに行く可能性はあるか。

(外務大臣)以前より申し上げているとおり、中東和平会議は非常に意味のある会議だと思っているが、一方で国会審議、とりわけ冒頭審議から予算審議については極めて重要であると考えなければならない。従って、今の時点で中東会議に出席する可能性はないと申し上げておく。

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・ 大阪の「南京大虐殺」集会

(問)大阪の「南京大虐殺」集会について、中国政府は公式に責任は日本政府にあるという理論を展開し始めているが、これについては、一般国民は言いがかりではないかとの感情もあるかと思うが、政府としての対応如何。

(外務大臣)御承知のとおり、中国は唐家王旋外交部長から谷野大使に対し、この問題についての中国側の考え方を述べられた。これに対し、谷野大使からは、日本政府の立場を述べた。即ち、南京入城後に、一般市民や非戦闘員を含む犠牲者が出たということについては否定できない事実であるという、政府見解を申し上げた。大阪での集会は、地方自治体での判断なので、それを政府が押さえるということは今の段階ではできなかった。政府の見解は多くの日本国民が共有しているという事実も理解して欲しいと、谷野大使から中国側へ伝えている。

(問)今年、朱鎔基中国首相の訪日が予定されているが、この問題が朱首相訪日を含む日中関係に及ぼす影響はどの程度あるとお考えか。

(外務大臣)日中関係は国交正常化し両国が更にお互いの理解を深めあおう、或いは友好を深めあおうという努力が積み重なってきている。日本政府は、村山総理当時の政府見解を出しており、中国もそれを評価している。多くの日本人は村山総理の出された談話に共感をしていると思うので、そうしたことを踏まえ日中間の交流がスムーズにこれから先に進むように努力していかなければならないと思っている。

(問)中国政府が、大阪の市民団体の集会を禁止してほしいと申し入れをしているが、これは民主国家である日本では考えられないような言動だと思うが、こういう中国側の発言をどう思われるか。

(外務大臣)それぞれの国にはそれぞれの制度、仕組みがある。そうした制度、仕組みについて、日本には地方自治が確立されているということをきちんと説明する必要があると思った。

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外務大臣会見記録 (平成12年1月25日(火)9:45~ 於:会見室)

・ イワノフ露外務大臣の訪日(冒頭発言)

(外務大臣)本日の閣議は案件も少なく予定通り行われた。閣議では宮沢大蔵大臣より、過日行われたG7蔵相会談の報告があった。
 自分(大臣)から一点ご報告申し上げたい。
 かねてから訪日が予定されていたイワノフ露外務大臣は、2月10日から13日までの予定で訪日をすることとなった。11日に自分(大臣)との間で、平和条約締結問題日露合同委員会共同議長間会合及び日露外相会談を行う予定であるなお、22日に行われたカシヤノフ露第一副首相兼財務大臣の小渕首相表敬において、同第一副首相より、沖縄サミットまでに日露間の首脳会談を行うことが望ましいという発言があった。我が方としても、出来る限り早期に日露の首脳レベルの会談を実現することが重要であると考えているが、その意味でも、カシヤノフ第一副首相の今回の発言を歓迎しているところである。

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・ 九州・沖縄サミット関連施設視察等(冒頭発言)

(外務大臣)自分(大臣)は昨日、一昨日で、宮崎、福岡及び沖縄を訪問してきた。御案内の通り、宮崎ではG8外相会談、福岡では同じく蔵相会議、そして沖縄ではサミットが開かれる訳であるが、その準備状況等を確認したいと考えて訪問した次第である。
 宮崎においては、施設は既設の施設であり、右のキャパシティ或いは機能性は共に十分なものであると思った。後は、地元の知事をはじめ、関係者の皆さんと宮崎らしさというものをどう演出するかというような話を行った。これらについては、もう少し知恵を出すべく皆で相談をしたいと思っている。
 福岡は、知事及び福岡市長にお目にかかり、蔵相会談についてお願いをしてきた。御案内の通り福岡は、一連の会議の中で一番最初に行われるのが福岡の蔵相会議である。それだけに是非一つ十分な準備とご協力をお願いしたいと自分(大臣)から申し上げたが、福岡は、県、市とも非常に協力的で十分連携がとれているように見受けられた。これまた施設設備等は大変結構なものであるとの説明を承った。
 沖縄については、万国津梁館、会議場の建設も大変急ピッチで進んでおり、かなり早く出来上がるというふうに説明を伺ってきた。沖縄においては、こうした施設設備の準備もさることながら、県民の間にサミットに対する感心が大変深まってきており、いわゆる沖縄のホスピタリティというか、そういうものが熱気となって随所に見られる、という感じであった。これは大変有り難いことであり、感謝している次第である。
 なお、(今回の訪問において)普天間、キャンプ・シュワブを視察することができたが、かねてから多くの人によって指摘されている普天間基地の出来るだけ早期の移転の重要性というものを痛感した次第である。また、移転先に予定されている名護、キャンプ・シュワブにおいても、現在の状況を拝見したが、大変美しい自然条件であるというふうに見ることができた。何れにしても、これら一連の作業は、地域住民そして自然環境、様々な分野に十分に配慮しながら進めていかなければならないというふうに感じた次第である。
 最後に、普天間において、自分(大臣)より米側司令官に対し、地元住民との間の良き隣人関係を大事にして欲しい旨伝達したところ、先方からも、当然のことであり、最大の努力をする旨述べたことをお伝えしたい。

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・ 日露関係

(問)土曜日に行われたカシヤノフ第一副首相と小渕総理の会談の設定の狙いについてお伺いしたい。

(外務大臣)カシヤノフ第一副首相は、プーチン体制の中で極めて重要なポストに就いておられるということはご承知の通りであるが、そのカシヤノフ第一副首相から、プーチン大統領代行の状況、政治に対する姿勢その他を総理に聞いて頂くことは、何より重要であると考えている次第である。

(問)イワノフ外務大臣は小渕総理と会う予定はあるのか。

(外務大臣)当然設定されると思う。まだ日や時間等その他は確定していないが、自分(大臣)の気持ちとしては、然るべき日を定めてお会いして頂きたいと思っている。

(問)イワノフ外務大臣との日露外相会談の際に、大臣の方から先方に伝えたいこと、また議題にしたいこと如何。

(外務大臣)イワノフ外務大臣との間では、直接お会いしているし、電話でも話をしているが、日露関係を如何にして進めていくか、その為には、平和条約を含む今取り組んでいるあらゆる問題について、話し合いたいと思っている。そのためにも、実はこの時期でもあるので、従来はエリツィン大統領の訪日を踏まえて、そうした時期その他についても話し合いをする、或いはその為の準備をしようということでやっていたが、エリツィン大統領からプチン大統領代行に体制が移行したこともあり、先ずは、イワノフ外務大臣から露側の政治的な状況、或いはこの問題に露政府はどのように対応するか、つまり、エリツィン・小渕会談、エリツィン・橋本会談で合意した或いは宣言したことがプチン大統領代行に引き継がれることは当然と思っているが、その作業が、大統領選挙等その他を挟んで、どういうふうに進められていくか、ということについて先ず伺わなければならないと思っている。

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・ 沖縄視察

(問先日沖縄に行かれて、稲嶺知事等と会談された訳であるが、その一連の会談の中でも15年、いわゆる期間の問題について色々話し合われたと思われるが、あらためて大臣の見解をお伺いしたい。

(外務大臣)本件については、繰り返し申し上げているが、内閣として、沖縄県或いは名護市から出されているご決断に伴う考え・見解というものを受けて、その対応について、内閣として閣議決定をしている訳である。自分(大臣)からは、我々は、その閣議決定のラインに従って努力するということを(先方に)申し上げた訳である。

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・ 中東和平多国間協議運営委員会出席について

(問)例の定数削減の問題もあり、国会の方もかなり緊迫している中で、本委員会への出席について、大臣の今のお考え如何。

(外務大臣)各国とも、モスクワにおける会議への出席、会議自体極めて重要であると考えているようであるし、また、そのことでモスクワに行くということが新しいプーチン体制の状況を知る上で重要であると思われている国が多いようである。自分(大臣)としても、中東和平にかかる会議は、わが国も分科会を一つチェアしていることもあり、これを非常に重要視していることと、日露関係ということを考えれば、モスクワでの会議というものは、意味のある会議であると考えている次第ではあるが、しかしながら、内閣の一員として、この通常国会にあたって、予算の審議その他これもまた重要であることは当然である。この問題については、自分(大臣)としては、モスクワにおける会議の重要性について説明を申し上げているが、全体的に、つまりそのことと予算審議、国会審議等全体を見て考えなければならないと思っている。

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外務大臣会見記録 (平成12年1月21日(金)9:45~ 於:会見室)

・ 冒頭発言

(外務大臣)閣議は案件も少なく予定通りであった。

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・ 大臣沖縄等訪問(冒頭発言)

(外務大臣)今週末の日曜日と来週の月曜日の2日間で、九州・沖縄サミットのための施設を見たり、また関係者に挨拶をするために宮崎、福岡、沖縄の3県に出張する。沖縄ではこの機会に、普天間飛行場等を拝見したいと思っている。霞クラブの皆さんだから、これ以上のことを申し上げる必要はないと思うが、今年の九州・沖縄サミットの重要性というか、意義の大きさを考え、準備状況等について自分(大臣)としても把握しておきたいと思い今回出張する事にした。昨年10月大臣就任直後に沖縄には1度行ったが、日韓閣僚会議の関係もあり、ブセナの施設を見ることが出来なかった。今回は沖縄の施設は全てしっかりと拝見したい。細かい日程は事務的にお知らせする。

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・ 大臣沖縄等訪問

(問)沖縄訪問の際には、県知事や名護市長と会う予定はあるのか。

(外務大臣)県知事・名護市長、それぞれ会う予定である。

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・ 中東和平多国間会議関係

(問)来月初めにモスクワで開かれる中東和平の多国間会議に大臣が出席される考えはあるのか。

(外務大臣)非常に重要な会議であるという認識をしているが、ご承知のとおり国会の代表質問の日程と丁度重なるので、国会のご理解を頂けるかどうかということを考えなければならない。自分(大臣)としては、極めて重要な会議という認識があるので、国会には「このような重要な会議がある。もしご了解が得られれば自分(大臣)としては出席したいという意思がある」と言ってある。

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・ 北朝鮮における邦人拘束事件

(問)北朝鮮に拘束されている杉嶋さんに関して、本日で拘束されて50日になる。彼について北朝鮮政府は日本政府のスパイだと言っているが事実関係如何。

(外務大臣)沼田外報官からも申し上げたかと思うが、そのような事実は無い。

(問)スパイではないという日本政府の見解だが、これは全ての省庁・関係機関に問い合わせた結果か。

(外務大臣)その通りである。

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外務大臣会見記録 (平成12年1月18日(火)13:35~13:50 於:本省会見室)

・ 閣議、産業競争力会議、政府与党政策会議の模様(冒頭発言)

(外務大臣)閣議及び産業競争力についての会議については予定通り行われた。産業競争力会議については、通産大臣が会見をされたと承知しているので省略させていただく。その後の政府与党政策会議では、自民党からは明日の自民党大会への小沢自由党党首及び神崎公明党代表の出席についてお礼を述べた。総理から冒頭第147回国会について与党3党が協力して実をあげていきたいという話があり、3党ともしっかりやろうと言うことだった。今朝の3党幹事長の打ち合わせでも議員定数削減についてもしっかりやるという合意が出来たという報告があり、同時に定住外国人の選挙権についても公明党から是非やって欲しいという話があり、取りあえず公明党が議員立法の形で提案をするということにしたいという話があった。その他、大阪、京都で選挙を控え、しっかり取り組もうという話、第147回国会で92法案11条約が現在既に準備が出来ている、条約については若干追加があるという話があった。

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・ 定住外国人の選挙権問題

(問)定住外国人の選挙権については、日韓の話の中でも、韓国側からも必ず取り上げられる問題だと思われるが、大臣、外務省としてどのように考えているのか。

(外務大臣)自民党内にまだ意見調整するところが残っていて、まだ調整を行っているところである。しかし、この話は確か3党合意にある話で、3党合意を出来るだけ早く確認して頂きたい。

(問)公明党は単独で議員立法したいという意向か。

(外務大臣)いや、単独でというよりも、自民党の党内手続きが少し遅れているようだから自分の方は出しておこう、いずれは成立をさせる約束があるのだから、成立をさせるためには3党一緒に成立をさせたい。ただ、公明党は公明党の事情があるのだから、提案することを他の与党に了承していただきたいとのことである。この点は確か、自由党も公明党と近い意見だったと思う。

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・ 日朝国交正常化交渉・邦人拘束

(問)日朝国交正常化交渉はいつ頃行われる予定か。また、邦人元記者が現在北朝鮮に拘束されているが、このことが正常化交渉に影響を与える可能性はあるのか。

(外務大臣)正常化交渉の前にもう少し正常化交渉準備のための予備会談、準備ための打ち合わせも必要と思っており、その作業が進まないといつ頃になるかは申し上げられない。邦人元記者とは杉嶋氏のことと思うが、良く事実関係を聞きたいと思っている。先方のルール違反ということで先方が身柄を拘束しており、その間の事情等について聞き、調査がいつ頃が終わるか、調査結果がどうか等を聞くことになる。それは、どのレベルで、どのルートでやるかについては、出来るだけいろいろなものがあれば、聞きたいと思っている。先方も情報についてはこちらに知らせてきており、健康状態はいいということは分かっている。

(問)先方からは、外交ルートを通じて連絡があるのか。

(外務大臣)外交ルートがあるわけではないので、然るべき方法で知らせてきている。

(問)先程大臣がルール違反と言ったのは、北朝鮮における北朝鮮側のルールに違反したということか。

(外務大臣)そういうことだ。

(問)予備交渉自体の進展はどうか。去年の段階では、出来るだけ早く行いたいということだが。

(外務大臣)そのつもりでいる。双方の準備・態勢を整えていかなければならない。遅らそうという意図があるわけではない。

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・ 日露関係

(問)先週パノフ駐日ロシア大使が都内で講演されて、今年中の北方領土の返還はできない、中間的決定が必要だと発言されたが、これに対する大臣のコメント如何。

(外務大臣)これからロシア外相をお迎えして、ロシアの国内事情を聞き、今後の段取りについても少しいろいろ話し合ってみようという段階である。パノフ大使の発言については報道でその様な話があったことは承知しているが、話の前後関係・経緯は承知していない。むしろ、ロシア外相から直接ロシア内政事情をお聞きしたほうが良いと思う。

(問)今年はクラスノヤルスク合意の目標の年であり、その年の始めの大使の講演ということで、発言内容が、若干大統領代行の意向を受けたものだという受け止め方はされていないのか。

(外務大臣)そこは、確認していないので分からないが、ロシア外相訪日の予定が固まりつつある中で、訪日前にそうした話を聞いて予見する、あるいは先入観を持つということはしない方が良いと自分は思う。

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・ 朱中国首相の訪日

(問)中国首相の訪日をサミット前に行いたいという報道があったが。

(外務大臣)朱鎔基首相の訪日については、訪日を要請しているが、まだ、時期等については、固まっていない。これから更に話し合いをすることになる。

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・ 大臣の欧州訪問

(問)政府与党会議の前に小渕総理と会われたが、どういう話をされたのか。小渕総理からどういう話があったのか。

(外務大臣)ヨーロッパから戻ってきて早々に小渕総理に報告をしようと思っていたが、時間が合わず、閣議の後にしようということになった。私の報告は、欧州訪問についていろいろ申し上げたかったが、短時間だったので、特に欧州で沖縄サミットについて説明をしてきた。各国ともに沖縄サミットに期待をしており、議長国日本に協力を致しましょうということだった。私の各国首脳・外相に対する説明は、沖縄に会場を決定するにあたっての、沖縄とは、どういう場所なのかということ、2000年に沖縄で行うサミットについて、どういう考え方で議論を進めていただくかの考え方を説明した。それについて各国から良い反応があったと報告した。総理からは大変にご苦労さまということだった。

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・ 憲法改正

(問)参議院の村上議員会長が憲法調査会の参議院側の会長となることが内定しているとのことだが、憲法改正の目途として平成20年までに憲法改正ができればよいという趣旨の発言があった。大臣ご自身は憲法改正についてどのように考えているか。

(外務大臣)国務大臣として憲法遵守の義務があるわけであるから、私は現行憲法を遵守していく気持ちである。しかし一方で、立法府で憲法調査会が出来て、そこで憲法についていろいろな議論が行われることは、立法府の中での議論ですからそれはそれで結構なことと思っている。

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外務大臣会見記録 (平成12年1月7日(金)10:30~ 於:本省会議室)

・ 閣議・閣僚墾の模様(冒頭発言)

(外務大臣)閣議は予定通りの案件が了承された。閣議後の閣僚墾においてペイオフの1年延期問題が越智金融監督庁長官より説明があり、これに関連して宮沢大蔵大臣より補足説明があった。堺屋経済企画庁長官より1年の延期は再延長はないということをはっきりとさせておくべきである、それが国際的な信用につながるというご指摘があった。越智大臣より再延長はない旨の発言があった。中山建設大臣より与党内で議論されている、4月29日を「昭和の日」とすることについての議論が進んでいるというご報告があった。さらに現在29日は「みどりの日」となっているが、その際には「みどりの日」は5月4日をもって「みどりの日」としてはどうかという議論になっている。更に言えば、「みどり」だけではなく、「花」も加えるべきであり、「花とみどりの日」としたほうがいいと自分(中山大臣)は思っているのだが、かつてそういう議論があったときに国民の祝日の間に「と」が入る祝日は1日もないということで、難色を示されたことがある。そこで再び提案をするが、「みどり」と「花」をくっつけて、「緑花の日」とするのはどうかというご意見があった。
 もう一つ申し上げれば、閣議は今年の初閣議であり、閣議の冒頭に小渕総理より今年もしっかりやろうという旨のご発言があった。閣僚墾の中でもかなり多くの大臣が海外出張されるので、それについての若干の話題があった。

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・ 大臣の外国訪問(冒頭発言)

(外務大臣)自分(大臣)もその中の一人であるので、今日改めてご報告申し上げたいが、自分(大臣)は、明日より15日まで欧州に出張する。イタリア、イギリス、フランス、そしてEUの首脳に会うためにベルギーを訪問する。各国の外相との会談をこの訪問の重要な目的としている。イタリアではディーニ外相、イギリスではクック外相、フランスではヴェドリーヌ外相といった方々である。この方々とはベルリンでのG8外相会合の際にテーブルを囲んではいるが、バイの会談を時間をかけてやりたいとおもっている。主な話題はG8に関してお考えを伺い、こちら側からも今日までの準備状況等を説明したいと思っている。EU参加各国であるから、WTOについても意見交換するだろうと思う。WTOに関する意見交換はブラッセルにおける日・EU閣僚会議のかなり重要なテーマであると思うし、通産大臣、農水大臣が欧州を訪問されているが、それぞれのカウンターパートと話をして、11日にベルギーで一緒になって閣僚会議に参加するということになると思っている。日本とEUの関係を緊密な関係にしたいと思っているし、またEUが拡大と進化のために大変エネルギッシュな動きを見せている訳であるから、そういったことについても話を伺いたいと思っているし、もう一つはソラナEU共通外交・安全保障政策上級代表とベルリンのG8の際にじっくりと話をしようということで意見が一致をしており、ソラナ氏とお会いすることを楽しみにしている。こうした一連の欧州での会談を踏まえて、最後にパリで若干のスピーチが出来れば良いなあと思っている。

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・ イワノフ露外相の訪日延期(冒頭発言)

(外務大臣)ロシアのイワノフ外相の訪日については、皆様方にもこれまで1月のロシア外相訪日、日露外相会談を行うと申し上げてきたが、昨1月6日ロシア側から、技術的な理由により1月の実施が困難になったとの申し入れがあった。ロシア側から今回延期を申し入れてきた理由は、我が方としても理解出来るものである。一方で、このままずるずるロシア外相の訪問が延び延びになるということであっては、日露間の問題解決に当たってのモメンタムを失うことになる。日露間の政治的対話を間断無く継続していくということが望ましいわけであるから、1月の訪日が技術的理由で出来ないと言うことであっても、早期の外相会談の実施については実施すべきである。これは日露両国間で完全に意見が一致している。この意見の一致を踏まえてイワノフ外相の訪日は2月に訪日を実施されると言うことに向けて調整をしていきたい。申し上げるまでもなく、我が国の対露政策は、エリツィン大統領が辞任をされても従来と変更はない。またロシアにおいても日本の首脳とエリツィン大統領との間のあらゆる合意は遵守されるべきものであると考えておられると理解している。自分(大臣)としては、イワノフ外相の訪日を早期に実現して、両国関係改善のためにじっくりと議論を進めていきたいと思っている。

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・ サミット公式ホームページの開設(冒頭発言)

(外務大臣)もう一つはサミットの公式ホームページの開設についてである。本年7月開催予定の「九州・沖縄サミット」を成功に導くために、国民の皆様のご理解とご協力が不可欠であると考えている。外務省としては、国民の皆様に、サミットの意義や議長国である我が国が果たすべき役割などについて理解を深めてもらうための一助として、今般、政府としてのサミット公式ホームページを開設した。このホームページのアドレスその他についてはパネルに記載してあるし、皆様にお届けしているとおりである。このホームページでは、サミットに関する基礎的事項の紹介、九州・沖縄、つまりサミット開催地の概要等に関する情報を提供したいと思っている。また、今後とも随時内容の拡充、新しい情報を提供していきたいと思っているので、このホームページを国民の皆様には是非ご活用頂きたい。

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・ サミット公式ホームページの開設

(問)サミット公式ホームページは今日開設か。

(外務大臣)然り。この会見後是非アクセスして欲しい。

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・ イワノフ露外相の訪日延期

(問)ロシア側はイワノフ外相の訪日の具体的日程を示したようだが、日本側はそれに対して同意していないということか。

(外務大臣)然り。ロシア側も具体的な日にちというよりはアジアに向けての計画を持っているということが言われているわけであり、具体的な日にちは今後事務的に詰めていきたい。

(問)日本側の都合は、国会日程との調整と言うことか。

(外務大臣)それも当然にあるということである。

(問)「技術的な理由で」とのことであるが、この具体的理由如何。

(外務大臣)「技術的な理由」と申し上げたのは政治的な理由ではなく、日程調整上の理由と言うことである。これはロシア国内においていくつかのはずしがたい日程があると言うことである。

(問)一部報道で、橋本前総理にロシアを訪問していただくという案があるようだが、実際に検討課題になっているのか。

(外務大臣)一部報道で官房長官が要請されたという報道を自分(大臣)も聞いているが、そうした事実はないと聞いている。

(問)一部報道でイワノフ外相が2月9日から、日本やヴィエトナムを訪問するということが言われているが、2月9日前後の訪日となるのか。

(外務大臣)日にちは確定していない。2月と思っている。今、日にちを言われると当たらないかもしれない。詰めてからご報告する。

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・ 普天間基地問題

(問)普天間の15年問題で昨日瓦防衛庁長官が閣議決定通りに取り上げられたわけであるが、今後の取扱いについてはどのようにお考えか。

(外務大臣)瓦長官のお話を瓦長官が戻られてから伺いたいと思う。どのような取り上げ方をされたのか、どのようなやり取りがあったのかは、今後の取扱いを含めて、ご本人から伺いたいと思っている。

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・ 大阪府知事選

(問)中馬議員は大臣と同じグループであると思うが、この件で、党本部と府連との溝といったことが言われているが、大臣として今どのようにお考えか。

(外務大臣)党で府連との間で意見の調整を懸命にしておられるようであるので、この調整を見たいと思っている。

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・ 大臣の外国訪問

(問)以前オルブライト米国務長官とお会いになったときに来年早々に会談をしたいという事であったが、今回の出張では米国は訪問しないのか。

(外務大臣)欧州訪問の前後に訪米ということも検討はしたが、今回の出張には米国は含まれておらず、今回米国は訪問しない。

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・ 北朝鮮での邦人男性拘束関係

(問)北朝鮮で拘束されている日本人男性「スギシマタカシ」氏の様子と今後穏やかな開放を望むということを昨日の外務報道官会見で聞いたのだが、今後の道筋や、日朝予備交渉でも話題に上る可能性はあるのか。

(外務大臣)まずは北京をベースに大使館を通じた話ということも考えられるし、予備会談がいつ開催されるか決まっていないが、予備会談が開催されればそこでも事実関係の確認や、邦人保護という立場から作業はされると思っている。

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