北海道には、松前神楽など古くから伝承されてきた文化の他、本州からの移住者によって伝えられた民芸や祭りなども数多く残っており、また、アイヌの人々によって保存・伝承されてきた文化もあります。
アイヌの人たちは、天然現象や動植物、人間の作る道具などすべてに「魂」が宿り、神の国から使命を担って姿かたちを変えて地上に降りてきていると考えました。
このうち、人間の生活に必要なもの、人間の力のおよばない事象を「神」として敬い、人びとの安定した生活のつづくことを祈願し、また、これまでの神々の護りに感謝を捧げるのが「カムイノミ(神への祈り)」の儀式です。
函館市の縄文遺跡で発見された「土偶」が、今年6月に北海道で初めての国宝に指定されました。
http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/bns/doguu.htm
また、北海道においては、国指定の縄文遺跡群や大規模竪穴群を構成資産として、世界文化遺産の登録を目指し取り組みを進めています。