SDGs推進円卓会議環境分科会第1回会合の開催
SDGs推進円卓会議環境分科会第1回会合の開催(概要)
11月9日(月)、持続可能な開発目標(SDGs)推進円卓会議環境分科会第1回会合が開催されました。この会合は、環境省が2016年度から実施している「持続可能な開発目標(SDGs)ステークホルダーズ・ミーティング」と同時開催で実施したものです。本会合はSDGs未来都市にも選定された小田原市の協力を得て、同市内のワーケーションスペースにてウェブ配信形式で開催されました。
- 会合冒頭、環境省、外務省、内閣府地方創生推進事務局、神奈川県からSDGsに関する最新動向について共有がありました。
- 次いで、小田原市及び地元企業である、湘南電力株式会社、株式会社REXEVから、SDGs達成に向けた地域の取組等、先行事例の共有がありました。
- また、登壇者・構成員、分科会委員を交えたディスカッションを行い、主に以下の意見が示されました。
- 環境政策から見たSDGsのシナジー強化ということで、環境対策事業の社会的ゴールへのインパクトを定量的に明らかにしていくことが重要。
- 自治体と企業が気候変動やエネルギーといったテーマで、イノベーションを創出することを期待。
- 長いスパンで今後の展望を考え、事業計画を組み立てて動いているので、政権交代等で政策が大きく変わってしまうと、それが事業のリスクになる懸念がある。行政には長い目で見て政策を進めていただきたい。
- エネルギーを取り巻く環境は目まぐるしく変化しているため、政策を素早く提示していただきたい。自治体も民間とスピード感を合わせて取り組むことが必要。事業者はリスクを負いながらもスピーディーに事業を展開しているので、そういったリスクを軽減するための支援があると、新しいことにチャレンジしやすくなるのでは。
- 2050年の脱炭素化実現に向けて、行政もどのように取り組むかを示していただきたい。
- 環境省のステークホルダーズ・ミーティングとして行ってきたものが、環境行政から見たSDGs議論の場として捉えられると分かりやすくなるので、環境分科会としての位置づけを継続していただきたい。
- SDGsのジェンダー目標における日本の評価は、ずっと低いまま。地方創生においても女性のリーダーシップは重要で、女性達の力や知恵を活かしていくと良いのでは。
- 小田原市の新電力立ち上げは、公民連携と言いつつも民間主導でスピード感を持って進めているところが特徴であるため、市長が交代しても、長期的な政策の方向性がぶれることなく進めることができている。
- SDGs推進本部円卓会議のSDGs進捗管理・モニタリング分科会との連携も重要。
- ローカルでうまくいくものは、ローカルでやるべき。企業として経済合理性をひたすら追求すればどんどん大きくなるが、小田原に住む住民・地元企業経営者として、地域としての経済合理性と企業としての経済合理性の着地点を探っていきたい。
- 最後に、今回の議論を踏まえ、11月後半に開催される第11回SDGs推進円卓会議にて本会合の中間発表を行うことで一致しました。
※本会合の概要は下記のホームページでもご覧いただけます。