- 2. 女性2000年会議への参加
- 平成12年6月5日から10日までニューヨーク国連本部において国連特別総会「女性2000年会議」が開催された。本件会議には我が国より岩男壽美子男女共同参画審議会会長を首席代表とし、NGO(岩男代表を含め4名)、顧問議員団(5名)、外務省、人事院、総理府、文部省、厚生省、農水省、労働省等39名(うち女性28名)からなる代表団が出席した。
- 北京行動綱領の実施促進のための「更なる行動とイニシアティブ」では、(イ)女性に対する暴力への対応の充実、(ロ)開発や平和達成のため、女性の政策・方針決定過程へのより積極的な参画、(ハ)情報技術分野の教育や訓練等を通じた女性の雇用の向上などに関して、北京行動綱領から更に進展があったものとして評価できる。
- 我が国は、イニシアティブ作成の為の協議においては、性別データの整備、教育の充実、農山漁村における女性の地位の向上等の日本の関心事項が成果文書に盛り込まれるよう努力した。
- 今次国連特別総会では、上記の一部問題をめぐる対立により成果文書全体の協議が妨げられ、文書採択が危ぶまれたところ、我が国は岩男代表による11か国との二国間会談やASEAN諸国に対する働きかけ等により、協議促進に努めた。
- また、我が国は、準備委員会の副議長として起草グループを主宰し、対立問題の合意促進に貢献した。
- 首席代表ステートメントでは、男女共同参画社会の実現に向けた国内的取組を紹介すると共に、2001年12月に「第2回児童の商業的その他の性的搾取に反対する世界会議」を主催する旨発表した。特に右世界会議については、各国から高い関心が寄せられた。
- 特別総会期間中、NGOに対して3回、協議進捗状況に関するブリーフィングを行い、NGOとの緊密な連絡に努めた。
- 3. 女性に影響を及ぼす政府の国際的なコミットメントに関する情報及び国際フォーラムが発行する公式文書を広く普及するためにとられた措置
- 我が国においては、第4回世界女性会議、女性2000年会議等に際し、その準備段階、会議終了後の報告会、各種刊行物やHPなどを通じ、成果文書、ナショナルレポート、ステートメント等の情報の広報に努めている。
- また、内閣府は、2001年12月、外務省、環境省のオブザーバー参加を得て、北京行動綱領の12重大問題領域のうち、国連婦人の地位委員会のテーマと密接な関係を持つ貧困と環境をテーマに意見・情報交換会を行い、NGO等約40名が参加した。
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