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日米コモン・アジェンダ:協力のための新たな提案

(注)これは、橋本総理とゴア副大統領が本日会談の場で述べたものの内、コモン・アジェンダ関連をファクト・シートとして日米共同でまとめたものです。

平成9年3月24日

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 地球的展望に立った協力のための共通課題(「コモン・アジェンダ」)は1993年7月の創設以来、重要な地球的規模の課題に取り組む上で、世界で最も成功を収めているパートナーシップの一つとなった。日米両国は、世界の将来をより良いものとするために、地球的規模の課題に協力して取り組む上で、日米両国による指導的な役割を発揮してきている。コモン・アジェンダは、我々が地球的規模の課題に取り組むに当たって、専門知識を組み合わせ、能力を結集することを可能にする協力のモデルとなっている。我々は、単独で活動するよりも、共に活動することにより、より多くの成果をあげてきており、こうした努力を拡大していく決意である。

 コモン・アジェンダの下の諸計画は、エイズ伝染の抑制、麻薬の生産及び不法取引との闘い、人口増加の抑制、ポリオの根絶、女子の教育機会の拡大、太平洋における珊瑚礁保全、技術協力の推進、人的資源の開発、並びに気候変動への取り組みに貢献してきている。

地球的規模の問題が国際社会に提示する挑戦が増えつつあることに鑑み、両国政府は、コモン・アジェンダの下で21世紀に向け引き続きこれらの努力を強化する意向である。両国政府は、コモン・アジェンダに対する民間部門の支援の拡大を強く要請するとともに、NGO及び第三国の更なる支援を歓迎する。

 会談において、橋本総理及びゴア副大統領は次の分野について意見交換を行った。


油流出事故への対応における協力:

 エクソン・バルデーズ及びナホトカ号油流出事故の悲劇をうけて、日米両国は油流出災害の予防並びに右への対応に関する知識及び技術の共有を図っていく意向である。また、両国政府は、将来この分野において、如何なる活動が拡大された二国間協力及びありうべき多国間の取組の双方において、適切であるのかにつき検討を行っていくこととする。


地球変動研究・予測:

 地球変動に関する的確な政策を策定するために、可能な限り良質な科学的基礎の構築が必要である。この目的のため、日米両国は地球変動研究・予測の分野において協力していく。これにはアラスカ及びハワイの研究センターでの協力が含まれる。研究、観測、及びモデル構築を共同して行うことは、例えばアジアモンスーンとエルニーニョ現象との関係を明らかにし、熱帯性暴風雨、干ばつ、及び洪水の予測をより容易とする一助となるであろう。


GLOBE計画-環境教育:

 世界の子供達の間に「環境のための地球規模の学習及び観測(GLOBE)計画」を促進するために、日米両国は現在同計画に参加していない開発途上諸国におけるプログラムに関し協力していきたい。


環境協力:

 中南米及びカリブ地域における一億エーカー(注:1エーカーは約4047平方メートル)の最も潤沢な生態系を西暦2000年までに保全することを支援するために、日米両国は「危機に瀕する自然計画」の拡大を継続していく。日米両国は、西太平洋、東アジア及び東南アジア地域において同様のパートナーシップを築いていくためにNGOに対する小規模の無償資金協力の活用を検討する。


子供の健康:

 西暦2000年までに世界中からポリオを根絶するとの希望をもって、日米両国、WHO及びNGO等は、東アジア及び東南アジア地域で協力を行ってきている。日米両国及び他のパートナーは、南アジア地域での協力活動を既に開始しており、アフリカでも同様の協力を近く開始する予定である。



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