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アロヨ・フィリピン大統領の国賓訪日
(概要と評価)


平成14年12月6日


 フィリピン共和国のマカパガル・アロヨ大統領は、12月2日から5日までの日程で、夫君と共に国賓訪日したところ、その概要と評価は以下のとおり。


1.概要

(1) 首脳会談

 4日の首脳会談では、両国の「平和と繁栄のために共に歩むパートナー」としての関係構築を首脳間で確認し、日・フィリピン経済連携、ミンダナオ支援の他、対フィリピン投資環境やテロ・海賊対策等について幅広い意見交換を行った。また、会談終了後には、「日・フィリピン経済連携に関する共同声明」及び「平和と安定のためのミンダナオ支援パッケージ」を発表した。

(2) 経協案件署名式

 首脳会談終了後、以下の2件の経協案件につき、両首脳の立ち会いの下、高野駐フィリピン大使とシアゾン駐日大使との間で交換公文の署名式を行った。

(イ) 特別円借款「マニラ首都圏消防能力増強事業」(約52億円)
(ロ) セクタープログラム無償資金協力(約15億円)

(3) 国会演説

 3日、アロヨ大統領は、参議院本会議場において「自由と相互依存」と題する演説を行った。フィリピン大統領の国会演説としては1958年に訪日したガルシア大統領以来2人目。女性の国家元首としては初の国会演説となった。

(4) この他、アロヨ大統領は、天皇皇后両陛下との御会見及び宮中晩餐、日・フィリピン友好議員連盟との懇談、川口外務大臣及び平沼経済産業大臣との懇談、IT投資セミナー出席及び経済団体との懇談等、日本の政・財界等の要人と精力的に面会し、親交を深めた。


2.評価

(1) 今次訪日は、アロヨ大統領にとって就任後3度目の訪日、4度目の首脳会談となったが、これまでの協力の具体的進展を踏まえ、首脳間で今後の更なる両国の友好協力関係の発展に向けて、「平和と繁栄のために共に歩むパートナーシップ」構築について合意できたことは意義深い。

(2) 日・フィリピン経済連携については、アロヨ大統領訪日前に2回の作業部会を開催したが、今次訪日の機会に首脳レベルで、次の段階に早期に移行できるよう作業を加速化させることで一致したことは、経済連携の実現に向け更なる推進力を与えるものであり有意義であった。

(3) ミンダナオ支援については、小泉総理より、同地域の平和と開発は地域全体の安定にとって重要であるとの認識を示した上で、テロと貧困との闘いを同時に進めるアロヨ政権を支援するためのミンダナオ支援パッケージを表明。アロヨ大統領はこれを高く評価し、現地メディアでも本件が大きく取り上げられた。

(4) 国会演説には、小泉総理や川口外務大臣の他、多くの衆参両院議員の出席を得ることができ、アロヨ大統領よりは、演説の機会を与えられたことに対して深甚なる謝意表明があった。


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