イラク・ムサンナー県におけるユーフラテス川氾濫に対するわが国の対応策について
平成16年3月30日
- イラク・ムサンナー県では、トルコ、シリア、イラク北部地域における集中豪雨により、サマーワを東西に横断するユーフラテス川が20年振りの増水に見舞われており、ムサンナ県側の説明では28日(日)現在で約3 00世帯が家屋浸水により被災民となっており、今後とも拡大するおそれがあるとのことである。
- かかる事態を受けて、先般、ムサンナー県及び国連人間居住計画(UN-HABITAT)側から、わが国政府に対して、被災民を収容するテント、ならびに、浸水防止用の土嚢等に関して協力要請があったことを受け、30日(火)、わが国政府として、同地域の被災民救済のための緊急援助を行い、人道復興支援を円滑に進める観点から、以下の措置をとることとした。
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イラク・ムサンナー県に対し、JICA備蓄の緊急援助物資テント240張を供与(約2,100万円相当)することとした。
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わが国政府としては、右テントを今後可能な限り速やかに現地に輸送する方針で、クウェートより被災地まで航空自衛隊C-130輸送機および陸上自衛隊車両により輸送する予定。
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現地の情勢に応じ、サマーワの現地部隊において氾濫対処措置(土嚢積み等)を実施する。
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