日本の対南西アジア外交

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- INDIA
インド
友好関係のはじまりと今
交流の
はじまり
戦後の日本に笑顔を届けたインド。
ぼ だい
日本に初めて来たインド人と言われているのが、736年に来日した菩提
せん な
僊那という僧侶です。東大寺の大仏開眼供養の導師を務めたことでも
有名で、日本とインドは仏教を通じ古くから親交を深めてきました。
1949年には、ネルー首相が上野動物園にインド象を贈り、戦後の日本
を元気づけています。その約10年後、今度は日本が初となる円借款を
インドに対して実施しインド経済を支援したのでした。
南西アジアの国々は、いずれも古くから
日本と友好関係を築いてきた親日国です。
はるか昔から今に続く、日本と南西アジアの
歴史を紐解いてみませんか?
インドと深い繋がりがある東大寺。
インド象はネルー首相の娘の名前を取り「インディラ」
と名付けられた。 (写真提供:
(公財)東京動物園協会)
PAKISTAN
パキスタン
伝統的な親日国で、9割以上が日本車。
ぼ だい せん な
752年に菩 提 僊 那 が大仏開 眼導師
を務めた。
BANGLADESH
バングラデシュ
国旗に秘められた日本との絆。
古くから綿花の栽培が盛んだったパキスタン。戦後、日本はパキ
1971年のパキスタンからの独立では、日本は西側諸国に先駆け
スタンの綿花を使って繊維産業を発展させ、パキスタンも綿花を
て独立を支援し、友好関係を築いてきました。ムジブル・ラーマン
輸出することで潤うという互恵関係にありました。1960年頃か
初代大統領は、敗戦から高度成長した日本の国造りを見本とすべ
ら続々と日本車メーカーが進出。現在もパキスタンの町を走る車
く、
国旗に日本の日の丸と似たデザインを選んだと言われています。
の9割以上が日本車です。
町を走る車は日本車ばかり。日本の自動車メーカーに
とって重要な市場のひとつ。
食べたい
かは
つ
南西アジア
おすすめ
料理
03
緑は豊かな大地、赤は独立戦争の犠牲者の血(又は太陽)を
表している。
!
い
パキスタンの綿花は世界でも
屈指の生産量を誇る。
ムジブル・ラーマン大
統領が描かれた硬貨。
2012年には、日本が
2タカ貨幣5億枚の製
造を受注した。
なるほど発見!南西アジア
ターリー
【インド】
キリバット【スリランカ】
ダルバート【ネパール】
ターリーとは、カレーやナン、デザートなど、
様々な料理が一皿に盛られてくるインド風定
食のこと。地域ごとに特色があり、インドを
訪れたらその違いを楽しむのもおすすめです。
スリランカの主食はご飯。ココナッツミ
ルクでお米を炊くキリバットは、お祝い事
には欠かせない縁起の良い食べ物です。
ダルバートとは、ダル(豆のスープ)、バー
ト(ご飯)、タルカリ(野菜などのカレー)
にアチャール(漬物)を加えたもの。朝と
晩の1日2回食べる、
ネパールの国民食です。
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