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記者会見

外務大臣会見記録(平成16年2月)


INDEX


・ 外務大臣会見記録(2月27日付)
 ・ 閣議
 ・ 六者会合


・ 外務大臣会見記録(2月24日付)
 ・ 閣議
 ・ 六者会合


・ 外務大臣会見記録(2月20日付)
 ・ 閣議
 ・ イラク(サマーワ母子病院に対する医療機材の緊急支援事業、「イラク復興支援のための無償資金協力案件形成促進調査団」の派遣)
 ・ フジモリ元大統領の引渡
 ・ 普天間飛行場移設
 ・ 中国における邦人男性に対する死刑判決


・ 外務大臣会見記録(2月17日付)
 ・ 閣議
 ・ 北朝鮮(家族会からの要望、特定船舶の入港制限法案)


・ 外務大臣会見記録(2月14日付)
 ・ 日朝政府間協議


・ 外務大臣会見記録(2月13日付)
 ・ ユニセフ事務次長
 ・ 北朝鮮関係
 ・ 普天間基地返還


・ 外務大臣会見記録(2月12日付)
 ・ 田中外務審議官他の北朝鮮訪問


・ 外務大臣会見記録(2月10日付)
 ・ 閣議
 ・ 北朝鮮関係
 ・ 王毅外交部副部長の来日について


・ 外務大臣会見記録(2月6日付)
 ・ 閣議
 ・ 外交官襲撃事件の被害車両の移送について


・ 外務大臣会見記録(2月3日付)
 ・ 6者協議






外務大臣会見記録 (平成16年2月27日(金)9:40~ 於:院内(ぶら下がり))

・閣議

(外務大臣)今度の国会にかける条約9件の閣議決定があったということと、「日本国の自衛隊とアメリカ合衆国軍隊との間における後方支援、物品又は役務の相互の提供に関する日本国政府とアメリカ合衆国政府との間の協定を改正する協定(ACSA)」の署名について決定がされたということです。今度の9件の中には、日米の新しい租税条約、ベトナムとの間の投資条約、それから日米の刑事共助条約といったものが含まれています。二つ目に、イラクへの経済協力について、この前治安関連でパトカーを警察に供与する、620台と申し上げたんですけれども、入札を致しまして健全な競争が働きまして価格が安くなったものですから、台数を増やすことが出来て、またイラクの方からもニーズがありまして、1,150台のパトカーを供与するということになったということです。

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・六者会合

(問)六者会合ですが、最終的な文書作りの詰めの段階でかなり各国の立場の違いが出てきているようですが、今の段階をどのように受け止めておられますか。

(外務大臣)今日は、午前中に全体会合をやるということで、そこでの内容は今後どうやっていくかということで、例えば作業部会をどうするかという議論とか、文書をどうするかとか、次の日程をどうするかとか、そういった点についての議論が行われるということになると思います。その結果としてどういうような展開になるかということは、全く予断できないということでして、午前中の議論を待ちたいと思います。私は全体の雰囲気としては、非常に真摯に、冷静にそして少しでも前につなげることができたらという気持ちを持って各国議論をしているのかなという気がしますけれども、結果について全くこれは予断できないということは変わりないということだと思います。

(問)北朝鮮は平和目的の核の開発については認められるべきだという立場だと聞きますが、この点ついて日本政府はどのようなお考えか。

(外務大臣)北朝鮮は前に、1月の初めだったと思いますけど、外に出した声明の中で平和的な核原動力も含めるということを言ったということもあったということですが、我が国の基本的な考え方というのは、完全な、検証可能な、不可逆的な核の廃棄ということが基本的な考え方としてあると、そこには濃縮ウランも基本的な考えとして含めて考えているということは変わらないです。

(問)今のところ北朝鮮の姿勢というのは、決して進んでいるという理解ではないということでよろしいでしょうか。

(外務大臣)会議ですから、いろいろな状況で進展をしますのでこれは何とも予断できないということだと思います。

(問)今後の日程ですが、明日まで一応期限があるわけですが、その日程についてはどのように見ていらっしゃいますか。

(外務大臣)それも予断できないですね。元々いつ終わるということで会議がスタートしているわけではないわけですね。ですから、今日、全体会合をやって一歩一歩会議が進展していくということだと思います。

(問)確認ですが、日本が求めている完全な核廃棄の中には、平和目的は入るのか入らないのか。

(外務大臣)基本的な考え方としてということで申し上げているのですけども、全ての核廃棄ということだと思います。

(問)日朝の二国間会談ですけども、北京でもう一度やるようなご予定はあるのでしょうか、或いは3月に新たに日程を入れるという動きはあるのでしょうか。

(外務大臣)今の時点で、次の日朝の会議がいつになるかということで何か決まったということはないです。日本の立場としては、申し合わせでやっていきましょうということですから、できるだけ早くやった方が良いと思っていますし、北朝鮮も日本の考え方については分かっていると思います。

(問)今回合意が達せられて文書が取り纏められたとして、日本としてエネルギー支援とか経済協力ということについては、前向きに考えていくのでしょうか。

(外務大臣)日本としては、平壌宣言に従って進めていくということですね。それは、いろいろな問題を解決して、国交正常化をして、その後経済協力をしますという事で考えているということです。

(問)エネルギー支援と、経済協力とはちょっと違うと思いますが。

(外務大臣)エネルギー支援について、会議の中で実際の第1段階の行動ということでいろいろな条件を満たす、その条件は、対象が何かとか、凍結について対象がはっきりするとか、検証が行われるとか、凍結が短い期間であるとか、そして次のステップに進むとか、そういう前提を満たすということであれば、エネルギーの支援をしてもいいということを言っている国もあるわけですね。それに対して日本としては、そういう条件が満たされるという前提の下で、それらの国がエネルギー支援をするということについては理解をし、支持をするということを言っているわけです。ただ、我が国としては今の段階でそれをやるという状況ではないという風に考えています。

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外務大臣会見記録 (平成16年2月24日(火)9:00~ 於:会見室)

・閣議

(外務大臣)閣議の関係で私から幾つか申し上げることがあります。1つはアフガニスタンへの緊急無償です。中身は2つあり、1つがアフガニスタンの帰還民支援で、UNHCRに411万ドルの緊急無償の実施を致します。内容としては、5万世帯に緊急物資として毛布を提供、支援するものです。他の一つは、2万世帯の社会的弱者層に対し、仮設住居の資材を提供するものです。アフガニスタンへの無償資金協力の2件目ですが、カンダハール・ヘラート間の道路の地雷除去の支援を致します。514万ドルをUNDPに提供します。今まで日本はカブール・カンダハール間の道路の建設の補修等を行っており、12月に開通式を行いました。その後、カンダハールとヘラートの道路について整備支援をすることになっていますが、道路工事の関係者、日本人ももちろん大勢行きますが、それも念頭に置いて、安全確保のための地雷除去を行います。アフガニスタンには平和の定着の構想の下で今まで6億ドルの支援を行ってきましたが、それに加えて今回の2件ということです。
 次にイラクへの経済協力ですが、これも中身は2つあります。1つは日本とエジプトとの合同医療支援を三角協力で行うという話がずっと出ていたと思いますが、その一つが更に一歩前に進み、3月6日から2週間、カイロで約100人のイラク人の医療関係者に対して研修を実施することになりました。昨年の7月にエジプトと日本の両国でイラクに対して調査を行い、その結果を踏まえて、今度研修を始めるというものです。2つ目ですが、電力分野の基本計画を作るための調査で、これをヨルダンでJICA(国際協力機構)、JBIC(国際協力銀行)、UNDP(国連開発計画)の3者が協力して行っていきます。この調査は電力分野の基本計画を作るためで、今年の夏を目途に調査結果をまとめます。この意味は、将来、イラクに対する有償資金協力の案件形成ということも念頭において行うということです。従って日本とエジプトの間の医療協力とイラクにおける電力の基本計画の策定の2つです。

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・六者会合

(問)明日から6カ国協議が半年ぶりに開かれますが、改めまして今回の協議の日本政府の方針なり期待なりをお願いします。

(外務大臣)昨日まで韓国で日米韓の打ち合わせを行い、そこでも確認されたことですが、我が国として、核の問題、拉致の問題を含む日朝間の諸懸案を包括的に解決していく、これを日朝平壌宣言に従って今後解決していくということに変わりはないということが一つと、核の問題については、完全、検証可能、不可逆的な核の廃棄を行うことを基本的な方針として、今後の六者会合を行っていく、平和的に問題を解決していく、これが基本的な考え方です。六者会合においては、北朝鮮の提案についてはきちんと聞いて議論をしていくということです。以前に一歩でも二歩でもと言いましたが、我が国としてはこれが進んでいくことを希望しています。拉致の問題についても日朝間で協議をしたいと考えていますし、また六者会合でこの問題を包括的に解決するということで、この拉致の問題を解決することの必要性についてはきちんと指摘をしていくことを考えています。

(問)齋木審議官が今回の協議に行かれているかと思うのですが、この意味合いというのはどういうものでしょうか。

(外務大臣)いろいろな形で議論が行われ得るということです。一番上の団長のところでの議論という場もあるでしょうし、その下のレベルでもう少し実務的に話をしていこうという可能性も、決まっているわけではないのですが、そういうこともあるでしょうし、いろいろな状況があり得ますので、それに応えていくということです。

(問)6カ国協議期間中の日朝協議実現の見通しは現段階でどうなっていますか。

(外務大臣)いつ何時に話をしようということが決まっているかというと、残念ながら今の段階で決まっているということではありません。ただ、日本としては、行っていこうという申し合わせがあるわけですから、それを行っていきたいと考えているということです。今日の夕方、王毅副部長のレセプションもあるようですが、何日間か協議を一緒にするわけですから、一緒になる期間というのは結構あるわけで、いろいろな機会を使っていきたいと思っています。

(問)日本政府としてはエネルギー支援ということについてはどのようにお考えですか。

(外務大臣)これについては、まず北朝鮮側が12月か1月にエネルギー支援ということを言ったわけです。向こうが凍結をする代償として、こちら側についてはリストから外すとか、エネルギーの支援をするとか、そういう提案があったわけです。しかし、北朝鮮側が会談で実際に何を言うかということが今決まっているわけではないし、分かっているわけでもないので、今それを前提に日本がこうしますということを申し上げるというのは難しいです。日本側の基本的な考え方というのは、日朝間の諸問題、拉致や安全の問題など、いろいろ含みますが、そういった問題について北朝鮮側が責任ある態度を示すこと、そして基本的に日朝平壌宣言に則って行っていきますという考え方でいくということです。

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外務大臣会見記録 (平成16年2月20日(金)10:05~ 於:会見室)

・閣議

(外務大臣)今日の閣議では特に私から発言はいたしておりません。

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・イラク(サマーワ母子病院に対する医療機材の緊急支援事業、「イラク復興支援のための無償資金協力案件形成促進調査団」の派遣)

(外務大臣)イラクへの経済協力案件について、二つ申し上げます。ひとつは、NPO法人の「日本・イラク医学協会」によるサマーワにある母子病院に対する医療機材支援に対し、3560万円の日本NGO支援無償資金協力を実施致します。この病院はムサンナー県で唯一の母子病院であり、新生児の保育器、光線治療器、あるいは心電計などの医療機材を供与するものです。どのように運ぶかということですが、空自の持っている政府専用機と自衛隊機でサマーワまで輸送し、自衛隊によって現地の病院に輸送することを検討しています。これは、空自のイラク派遣の中で初めて運ぶ初荷ということになります。
 もうひとつは、無償課長を団長としたイラク復興の支援案件の形成促進調査団を出します。来週、アンマンとクウェートに行きます。そこで同時に、この前、橋本元総理がフランス、ドイツに行かれた時に、一緒にイラク支援について協力をしましょう、その為に委員会を作りましょうということで、総合調整委員会というものを作ることにしましたが、その第一回会合を開くというものです。

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・フジモリ元大統領の引渡問題

(問)ペルーの方から、フジモリ元大統領の引渡に関して、日本政府といろいろお話をされている機会があったと思うのですが、昨日、そういったことでの協議があったかと思うのですが、フジモリ元大統領の引渡について、どんな協議が行われて、日本政府の立場を改めてお聞かせください。

(外務大臣)協議の内容については詳しく聞いていませんが、先方といろいろ話し合いを行ったと聞いています。我が国の立場としては、日本の国内法に則って慎重に検討していくということです。

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・普天間飛行場移設

(問)普天間を含むSACOの問題について、日米間で協議をされているという報道がありました。一方で、普天間の機能を沖縄県外の自衛隊基地等に移すというようなことを検討していると、米側から伝えられたというような報道もございますけれもど、この2点について。

(外務大臣)そういう報道があるということは私も見たり読んだりしておりますけれども、そういうことがあったという事実はありません。最初の点は、普天間についてSACOで議論しているかどうかということですか。

(問)まず、そういう協議が持たれたかどうか。

(外務大臣)日米間でSACOをどうやって進めていくかということについては、いろいろな折りに話をしていることだと思います。具体的に報道されているようなことは、日本に伝えられたことはないということです。

(問)今の件で、アメリカ側が普天間の早期返還策を検討するように求めているという事実もないのですか。

(外務大臣)私は承知していません。そういうことをアメリカ側が提供してきたということは。

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・中国における邦人男性に対する死刑判決

(問)中国の瀋陽で日本人男性が麻薬密輸罪で死刑判決を受けたことについて、日本政府が中国政府に減刑の可能性を非公式に打診しているとの報道がありましたが、事実関係を。

(外務大臣)それは先般の控訴している方のお話ですか。中国の国内法というものがあり、そして司法は独立しているわけです。我が国としては裁判の過程で、領事面会もいたしましたし、裁判の傍聴もいたしました。いろいろな支援をご本人に対しては行っているということです。これは、控訴されたので今後とも引き続き行っていくということです。ただ、これは中国の司法権の話ですから、中国の中でも司法権は独立しているわけで、外国が国内法の実施について何か働きかけるということは、できることではありません。ただ、我が国は邦人保護の立場からきちんと支援を行っていくということでやっています。

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外務大臣会見記録 (平成16年2月17日(火)09:40~ 於:会見室)

・閣議

(外務大臣)閣議での発言も特にありませんので、私からお話することはありません。

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・北朝鮮(家族会からの要望、特定船舶の入港制限法案)

(問)昨日、拉致被害者の家族連絡会が、改めて北朝鮮の経済制裁の実行を要望したわけですが、この要望に対する大臣のお考えと、次回日朝交渉が不調であれば、当然、経済制裁を検討すると見てよろしいのか、その2点を伺いたいのですが。

(外務大臣)北朝鮮に対する方針は全く変わっていないわけで、「対話と圧力」ということをずっと言ってきています。その路線に沿って行っていくということです。今、対話を行っているわけで、六者会合も間近に迫っていますので、我が国として基本的な方針に則って六者会合、あるいは日朝の政府間協議の場で我が国の主張を行っていくということだと考えています。もちろん、仮に北朝鮮側が事態を悪化させることがあれば、その時点で我が国の基本的な方針に従って、関係の国々とも連携をしながら考えていくということも前から申し上げているとおりです。何ら変わったことはありません。

(問)昨日、やはり家族会の皆さんが日朝交渉の担当から田中外務審議官を外すようにという要望を出されていますが、これにはどのように対応されますか。

(外務大臣)今回の協議で、藪中局長は局長ですからラインの責任者、この問題の責任者ということです。田中外務審議官は北朝鮮との間で総理の訪朝に至るまでのプロセスをやはり局長としてずっと扱い、その意味でこの分野の交渉についていろいろな知見があるわけです。もちろん交渉ですから、相手のレベルとこちらのレベルなど、いろいろなことがありますから、そういうことも配慮しなければいけませんが、今の布陣は外務省としては最も強力な布陣であると思っています。

(問)北朝鮮への制裁についてですが、特定船舶の入港制限法案が自民党の部会で今議論されているのですが、外務省としてはどのように考えてますでしょうか。

(外務大臣)党での議論を注視していくことが重要だと思っていますが、日本の安全を守ることが目的であるわけで、そういう意味でツールが一つあるということだと思います。

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外務大臣会見記録 (平成16年2月14日(土)21:30~ 於:本省中央玄関ぶら下がり)

・日朝政府間協議

(問)今日ありました報告についてと評価についてお願いします。

(外務大臣)今報告を聞きました。北朝鮮の金永日次官と姜錫柱次官と非常に厳しい話をしたということでございました。非常に厳しい話であったわけですけれど、こちら側は言うべきことはきちんと主張したということです。向こう側も原則を言ったということですけれども、今後政府間の協議というものを続けていきましょうということで、政府としてもきちんと言うべきことは主張しつつ、問題の解決を目指してやっていきたいと思います。

(問)被害者の帰国については何か条件が話し合われたのでしょうか。

(外務大臣)これはあとから話をすると思いますが、答えはそういうことではありませんで、入り口の原則論のところを厳しくやり合ったということです。

(問)それについて大臣はどのような評価をされますか。

(外務大臣)これはずっとねばり強くやっていくということですから、今回の会合で今後の政府間協議を引き続き続けていきましょうという入り口を作ったということだと思います。

(問)北朝鮮側は今月末の六カ国協議においては、拉致問題を出す場合には日本側の出席を拒否すると言っているようですが、日本側の立場というのはどのようなものでしょうか。

(外務大臣)日本の立場は今までと全く変わっていませんで、拉致問題を解決していくことの必要性、これについてきちんと話をし続けていくということで、家族の方の帰国と事実の真相解明、この二つを今後も言っていくということです。

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外務大臣会見記録 (平成16年2月13日(金)8時50分~、於:国会大臣室前ぶら下がり)

・ユニセフ事務次長

(外務大臣)今日の閣議での発言はありませんが、お伝えしたいこととして、ユニセフの次長に日本人の丹羽敏之さんという、いままで国連でずっと働いていた方が任命されて、3月1日に赴任します。ユニセフは今まで日本政府と非常に近い関係をもって仕事を行ってきたところで、丹羽さんが次長になることによって、その関係が一層近くなることを期待しております。

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・北朝鮮関係

(問)平壌からどのような報告を受けていますか。

(外務大臣)なかなか連絡が難しいのですが、昨日の午前中は会談を行い、午後は断続的に外務省の関係者と協議をしたということです。今日の日程についてはまだよくわかってないのではないでしょうか。

(問)協議の感触はどうですか。

(外務大臣)こういう会議というか協議は予断を持ってはいけないと思います。時間はあと1日あるわけで、今の段階でどうだこうだということを言うには、そこにいるわけでもないものですから、雰囲気もよくわかりませんので。淡々と言うべき事を言っているということではないでしょうか。

(問)あと一日といいますと、会議は今日で終わりでしょうか。

(外務大臣)14日はおそらく会議をする時間はほとんどないのではないでしょうか。実質的にはそんな時間がとれるようなことはないようです。

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・普天間代替基地

(問)普天間代替基地の問題ですが、今朝の報道では米側が代替施設の建設を返還の条件にしないという意向を伝えた、日本側に打診したという報道がありますが、事実関係は如何でしょうか。

(外務大臣)私たちはそういうことはではなく、着々と最終報告を実行していくという立場です。特にそういう話があったということは聞いていません。

(問)打診があったという事実は。

(外務大臣)私は聞いていません。

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外務大臣会見記録 (平成16年2月12日(火)8:45~ 於:本省中央玄関ぶら下がり)

・田中外務審議官他の北朝鮮訪問

(外務大臣)田中外務審議官と藪中局長が平壌で協議を行っていますが、今まで日本政府として政府間で話をするということをずっと働きかけてきましたので、そういう意味では一つの前向きの動きかと考えております。協議の進展については、拉致問題の話をするということと、六者会合がありますから、六者会合を円滑に進めていくために核の話をするということをこちらとしては考えております。まだ始まったばかりで先については予断をするということは難しいと思いますが、私としてはいい結果につながることになればいいと思っております。

(問)どんな結果になればいい結果だと思われるのでしょうか。

(外務大臣)拉致の問題について何らかの進展があるということでしょうし、核についても六者会合でいい会談ができるところにつながるような何らかの意見交換があればいいと思います。これは本当に非常に厳しい可能性もありますし、やってみないと分からないということです。

(問)昨日は夕食会のようなものは開かれたのでしょうか。

(外務大臣)まだ始まったばかりで日程については必ずしもよく分かりませんが、昨日はそういうことであったようです。具体的なことはよく分かっていません。

(問)今回の協議で拉致問題で日本政府としてはどういうことを伝えるのか、或いは求めるのかその辺についてはいかがでしょうか。

(外務大臣)これはずっと同じことを言っているわけですけれども、帰国している5名の方の家族の日本への帰国、また、真相がよく分かっていない8名プラス2名の10名の方の事実を含めた究明ということです。

(問)その中で金ヘギョンさんの取り扱いについてはいかがでしょうか。

(外務大臣)話し合ってみないと分からないということですが、我々としては日本に来て頂くということが大事だと思っていますが、日本の国民も、勿論横田さんご夫妻も非常に関心を持っているわけですから、そういう中に入れて考えたいと思います。

(問)そういう要求をすると考えてよろしいでしょうか。

(外務大臣)我々としてはそういう方向で話をしたいと思ってます。

(問)今回の協議に応じた北朝鮮の対応の変化についてはどうお考えですか。

(外務大臣)日本として、ずっと拉致の問題を含めて包括的な解決ということでなければならない、平壌宣言に従って色々な問題を解決してという時に、包括的な解決ということを言ってますし、六者会合の場でもずっとそういうことを言っています。ですから拉致の問題の解決の必要性ということについて、北朝鮮側が認識をしてきているということだと思います。

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外務大臣会見記録 (平成16年2月10日(火)8時45分~、於:国会大臣室前ぶら下がり)

・閣議

(外務大臣)今日の閣議での発言はありません。3月20日にタウンミーティングを横浜で開催します。今回のテーマは、今年が日米和親条約から150周年になるので、日米関係をテーマに、横浜で開催するということです。それから、ムサンナ県、サマワで活動する自衛隊が給水、浄水を行うわけですが、それとの関係で給水車を12台供与するということになっており、2月から3月にかけて現地にということになると思います。

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・北朝鮮関係

(問)いわゆる北朝鮮制裁法といわれている外為法の改正案が成立したわけですけれども、これについては。

(外務大臣)日本が外交政策を実施していくうえでツールがあるということは大事だと思います。その意味はあります。今、北朝鮮に対して経済制裁をしようと考えているかというと、これは、政府としては考えていません。

(問)この法案の成立を受けて波紋が出てきて、朝鮮中央通信によると朝日友好親善協会という団体が、昨日、敵視政策を続ける日本は六カ国協議からはずせと政府に要請するだろうという談話を発表しているんですけど、こういった動きについてどう思いますか。

(外務大臣)六者会合で日本は外せない国であると思います。北朝鮮も含めてこの地域の平和と安定を議論するときに、日本が存在しないという形ではうまくいかないのは自明であると思っています。日本の北朝鮮、六者会合についての方針は変わっていないし、今申しあげたように、北朝鮮が責任ある行動をとってくることが先ず大事だと思います。

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・王毅外交部副部長の来日について

(問)中国の王毅外務次官が今日来日されますけど、大臣もお会いになると思いますが、どういった日中間の話し合いを期待されますか。

(外務大臣)そもそも来訪される(目的)は日中安保協議のためであり、これはこれで行なうわけですが、私との関係では六者会合についてお互いに考えていることを話すことになります。

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外務大臣会見記録 (平成16年2月6日(金)8時50分~(於:院内大臣室前ぶら下がり))

・閣議

(外務大臣)今日は外務省関係の法律が二つ、名称位置給与法と設置法、これが閣議で決定をされました。それからパレスチナの閣僚、シャァス外務大臣、それからファイヤード財務庁長官、お二人他を招待をするということにいたしていまして、今月の12日に私とそのシャァス大臣との間で日・パレスチナ閣僚級政治協議を行うことになっています。

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・外交官襲撃事件の被害車両の移送について

(問)イラクでの外交官二人が亡くなった事件に関連して、銃撃された車両を日本に戻す用意があるということでしたが、この詳細についてお伺いしたいのですが。

(外務大臣)一刻も早くと思っていまして、今最終的なつめを行っていて、今月中に移送をするということです。日本にいつ頃着くかということはちょっとわかりません。とにかく向こうを出るのはできるだけ早くと思っています。

(問)日本に着いたら警察に引き渡して、という流れになるのでしょうか。

(外務大臣)そうです。そのために日本まで運ぶということです。捜査に大きな役割を、そこから少し何かが出てくる、わかるということであればいいと思ってます。

(問)それは元々警視庁の方の意向ですか。

(外務大臣)ご相談をした上で、ということです。現地で調べるかこちらへ持ってくるかということだったわけです。

(問)CPAとの交渉というか協議というか、調整なのですか。

(外務大臣)車両は今大使館にありますので、むしろ手続き面、これは元々がレバノンの車ですので。それを日本に持ってくるとか、輸出の手続きとかそれからどういうルートで安全にどのように持ってくるかとか、そういった手続き等をやっていたということです。

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外務大臣会見記録 (平成16年2月3日(火)8時49分~52分於:国会大臣室前ぶら下がり)

・6者協議

(外務大臣)閣議では私からは発言していませんので、特に申し上げることはありませんが、2年前の2月1日に外務大臣に就任し、丸2年経って3年目に入りましたので、引き続き宜しくお願いします。

(問)六カ国協議について、昨日アーミテージ国務副長官が近く開催されるというような見通しを会見で述べたり、今月下旬開催という観測がかなり出ているのですが、現在の日程調整の現況はどうでしょうか。

(外務大臣)具体的に何か決まったということではありません。ただ、今、できるだけ早く開催をするようにということで、色々、皆で調整をしてきました。うまく行けば今月下旬に開催する方向で調整はしていますが、具体的に何かが決まっている、日付がきまっている、そういうことではありません。

(問)いつごろに確定にいたりそうだとの見通しをお持ちですか。

(外務大臣)決めてから準備がありますので、直前ということではないだろうと思いますが、前回の経緯を見ても、色々なことがあって間際まで決まらなかったり色々ありますから。今の時点ではっきり決まっていませんが、そういうことで調整を進めているということです。

(問)北朝鮮側からのそれに対する回答はあるのでしょうか。

(外務大臣)もちろん、北朝鮮も6者の一員ですから、調整をし合っている中に入っているということです。

(問)具体的な障害があるということではないのですか。

(外務大臣)従来と何ら変わったことはありません。あらたな障害があるということではありません。

(問)日本として改めて6者協議で訴えたいことをお聞かせ下さい。

(外務大臣)日本の方針はずっと変わっていません。この問題について平和的に外交的に解決していくこと、核については、完全、不可逆的かつ検証可能な核の廃棄ということが基本的な方針です。拉致の問題についても取り上げて、全体として包括的な解決ということです。日朝間の政府レベルの会談でその問題を更に行っていこうということも変わっていません。全体として、更に、平壌宣言に則って北朝鮮との間の問題を処理していく、対応していくということで、従来通り全く何も変わっていません。

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