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内容
開発を進める上で国内・国際レベル、及び、貿易・投資・金融等の各分野を含めた「政策一貫性の強化」が今次総会のテーマ。注目された点は次のとおり。
(イ) |
政策余地(policy space):準備委員会の段階から途上国が主張し、各国の事情に応じた開発政策を実施するための政策の柔軟性の重要性が、発出文書において言及された。
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(ロ) |
南南貿易:一部途上国に生じてきた活力を活かすため、南南貿易の重要性を多くの出席者が強調した。「途上国間の貿易特恵の枠組み協定(GSTP協定)」は1989年に発効(現在約40カ国が参加)しているが、参加国間で一層の貿易自由化を進めるために第3次GSTP交渉ラウンドが立ち上げられた。協定参加国会合において、同ラウンドを立ち上げ、全ての途上国にGSTPへの参加を呼びかける「サンパウロ宣言」が発出された。
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(ハ) |
WTOドーハ開発ラウンドとの関係:アナン国連事務総長、スパチャイWTO事務局長を初め多くの出席者から、開発を中心テーマに据えたドーハ・ラウンド交渉を加速することが呼びかけられた。発出文書においても、同交渉加速の必要性が言及された。
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