サミットは、「山の頂上」という意味の英語です。産業化が進み、民主主義国家である日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ、ロシアの8か国の首脳(国のトップ=頂上)が、集まることから「G8(ジーエイト)サミット(group of eight の略)」と呼ばれています。EU(欧州連合)の議長国、EC(欧州委員会)委員長も参加します。
世界は国際化が進み、国同士の結びつきがどんどん強くなっています。地球のどこかで起きたことが、国や国境をこえて私たちにもさまざまな形で関係してきているのです。こうしたなか、平和で、豊かで、美しい自然に囲まれた世界をめざすにはどうしたらいいのでしょう?世界が直面するさまざまな課題について、主要な8つの国のトップがひとつのテーブルを囲んで話し合い、文書をまとめることで、より早く、確かに、世界の進むべき道を考えていこうというのが、サミットの目的です。
2008年の北海道洞爺湖(とうやこ)で、サミットは34回目を迎えます。毎年、各国が順番に議長国となって進められますが、2008年は日本がその議長国です。これまで日本は、1979年、1986年、1993年、2000年の4回、議長国となっています。北海道洞爺湖サミットで5回目となります。
サミットがスタートしたのは1975年です。世界では、第1次石油危機などが起こり、経済、貿易、エネルギーなどについて、すぐにでも首脳レベルで話し合う必要があったのです。そこで、日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ(当時は西ドイツ)、イタリアの6か国によって、第1回サミットがフランスのランブイエで行われました。