3. 今後の取組

カベルカ・アフリカ開発銀行総裁と会談する西村康稔外務大臣政務官
カベルカ・アフリカ開発銀行総裁と会談する
西村康稔外務大臣政務官

日本は、TICAD IVおよびG8北海道洞爺湖サミットなどにおいてアフリカ開発の議論を行うに当たって、その準備段階から課題設定などにおいてリーダーシップを発揮しました。

TICAD IVの準備プロセスでは、アフリカ側の意見を聞くことに努力を傾注し、アフリカ側の意思を吸い上げ、その意思に基づいて、会議で議論すべき重点分野や議題を設定しました。援助国・機関、国際機関の意見を幅広く取り入れた上で、横浜宣言などの成果文書をとりまとめました。TICAD IVの成功は、こうした入念な準備過程によって導かれたといえます。そして、会議において表明されたアフリカ諸国の声を受け止めて、TICAD IVの成果をG8北海道洞爺湖サミットにおける議論に引き継ぎました。

アフリカ開発について、日本は様々な形でリーダーシップを発揮してきています。国際社会では、MDGs達成目標年である2015年に向けて、開発への関心の高まり、アフリカへの具体的なコミットメント・取組が一層求められるものと思われます。今後は、TICAD IVおよびG8北海道洞爺湖サミットでアフリカ諸国、G8を含むドナー諸国、国際機関など国際社会全体で合意された成果をいかに実施していくかが焦点となります。日本はTICAD IVで表明した対アフリカ政府開発援助倍増をはじめとする各種支援策を着実に達成することで、国際社会による対アフリカ支援の実施についても、主導していきます。