アフリカ、特に、サハラ砂漠より南に位置するサブ・サハラ・アフリカは、依然として深刻な貧困問題に直面しています。サブ・サハラ・アフリカ諸国の大半(48か国中34か国)は後発開発途上国(LDC)であり、人口の約半分が貧困ライン(1日約1ドル)以下の生活を送っています。また、同地域では、内戦や紛争、難民、干ばつによる飢餓、HIV/エイズをはじめとする感染症のまん延など、発展を阻害する深刻な問題を抱える国々も多く、国際社会からの多大な援助を必要としています。一方で、豊富な天然資源や森林などの豊かな自然環境に恵まれていることに加え、近年では、平和の定着や、民主的選挙の実施など民主化の進展も見られ、年5%以上の経済成長を遂げる国も少なくなく、元気なアフリカ実現に向けた動きを確かに見てとることができます。