2. 対アフリカ支援の意義

日本は、「アフリカ問題の解決なくして、世界の安定と繁栄なし」との考え方に基づき、アフリカの諸問題に対し、国際社会の責任ある一員としてふさわしい貢献をしていく必要があります。開発途上国の開発努力への支援は、平和的手段で国際社会の平和と繁栄を実現するための重要な手段です。国際平和協力という観点からも、アフリカの開発に対する支援は重要です。特に、アフリカは開発について多くの深刻な課題を抱えた地域であり、国際社会の相互依存が高まっている今日、アフリカの開発問題を傍観することは許されないばかりか、日本の国益にもかないません。また、国連加盟国の約3割に当たる53か国が存在するアフリカとの友好協力関係を深め、豊富な天然資源を有し潜在的な巨大市場であるアフリカとの経済関係の発展と安定化を図ることは、日本の外交基盤の強化および経済的繁栄に大きく資するものです。