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ヤング・リーダーズ・サミット2000 in 沖縄
1.山本外務政務次官表敬(6月7日(水)、於:東京)
G8各国等からの参加者は、沖縄訪問に先立ち、6月7日(水)17:30より約50分間、山本外務政務次官を表敬訪問し、G8サミットで想定されている様々なトピックについて意見が交わされました。(右表敬には、沖縄県からの参加者1名及び在沖縄のアジア留学生1名も参加。)
2.沖縄県内の歴史・文化施設訪問及び同県民との交流(6月11日(日)、12日(月))
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(1)11日(日)午後、本件参加者一行は平和祈念公園(平和の礎、平和祈念資料館)を訪問しました。各参加者は、平和祈念資料館の沖縄戦に関する展示に強い関心を示していました。
(2)同日夜は、G8諸国等からの参加者は沖縄県民宅にホームスティを行いました。
(3)12日(月)午前中は、沖縄県内5大学(沖縄大学、沖縄国際大学、名桜大学、沖縄女子短期大学、沖縄キリスト教短期大学。)において、各大学主催の学生との交流プログラム(沖縄大学における「琉球語と文化の多様性」と題するセミナー等。)が開催されました。
(4)同日午後には、参加者一行は首里城を視察しました。
(5)同日夜には、沖縄県内大学関係者等140名程を招き、歓迎レセプションが開催され、主催者を代表して、稲嶺沖縄県サミット推進県民会議会長(沖縄県知事)、林外務省文化交流部長、中嶋国際交流基金常務理事が挨拶を行いました。
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3.「ヤング・リーダーズ・サミット2000 in 沖縄(YLS2000)」(13日(火)、14日(水)。於:沖縄コンベンションセンター(宜野湾市))
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(1) 開会式
13日(火)午前、ヒギンズ沖縄大学教授及び西同大学助教授の司会により、「YLS2000」の開会式が行われ、稲嶺沖縄県サミット推進県民会議会長(沖縄県知事)、野村特命全権大使(沖縄担当)、中嶋国際交流基金常務理事が開会挨拶を行いました。
(2)全体テーマに関する講演「沖縄からの提言-平和と共生の21世紀の構築のために-」
開会式に引き続き、明石康日本予防外交センター会長(前国連人道問題担当事務次長)が「YLS2000」の全体テーマ(「沖縄からの提言-平和と共生の21世紀の構築のために-」)に関する講演を行いました。同会長の講演は、自身の国連における経験をも踏まえ、各地での紛争及び平和のあり方につき言及したものでした。なお、開会式及び講演会には約700名の来場があり、右は成功裏に終了しました。
(3)分科会及び全体報告会
参加者は、政治及び経済の2グループに分かれ、13日(火)午後及び14日(水)午前・午後にかけて議論を行い、その成果物として「沖縄からの提言-平和と共生の21世紀の構築」を採択しました。なお、各分科会では約20名、全体報告会では約40名の沖縄県内の学生等が議論を傍聴しました。(政治関連分科会のテーマは、「紛争解決に向けたG8、各地域的枠組み、及び国際連合の取り組み」、「平和な国際社会実現に向けた市民社会の役割」。経済関連分科会のテーマは、「経済のグローバリゼーションの功罪」、「21世紀の地球環境問題と共生」。)
(4) パネル・ディスカッション及び記者会見
14日(水)午後、ヒギンズ沖縄大学教授及び西同大学助教授をモデレーターとして行われたパネル・ディスカッションにおいては、先ず、参加者から選ばれたパネリスト(11名)の代表2名が上記「提言」の内容を発表し、その後右に関する更なる議論が行われました。右パネル・ディスカッションには一般より140名程度の参加があり、沖縄の基地問題に関する質問もあったところ、参加者からは、今回の「YLS2000」開催は、右問題に関する理解を深める良い機会となった等の意見が出されました。また、パネル・ディスカッションの後、宇喜多外務省文化第二課長の司会により、記者会見が行われました。
(5) 歓送パーティー
14日(水)夜、参加者及び「YLS2000」関係者(計約70名)による歓送パーティーが開催されました。
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4.野上外務審議官(サミット・シェルパ)へ「提言」を提出(15日(木)、於:東京)
15日(木)午後に東京に戻ったG8等からの参加者(及び沖縄県からの参加者1名、在沖縄のアジアからの留学生1名。)は、同日17:00より約30分間、サミット・シェルパ(総理の個人代表)である野上外務審議官を表敬し、「YLS2000」において採択された「提言」を同外務審議官に提出しました。これに対し野上外務審議官よりは、今次「提言」を森総理大臣に報告するとともに、各国シェルパに紹介したいと述べました。