2004年5月1日にEUに加盟したキプロスにおいても、日・EU市民交流年として2005年5月9日~15日の間日本週間が開催されるなど、様々な行事が行われました。日本週間では、現代日本映画祭、生け花展示会及び書道デモンストレーションが開催されました。現代映画祭では、「ポストマン・ブルース」「笑う蛙」など6本の我が国の現代映画が上映され、日頃、日本の現代映画に接する機会の少ないキプロスの人々に喜ばれました。
生け花展示会では、地元の生け花愛好家らが中心となり30点の生け花作品が展示され、キプロス政府の要人や多くの市民の目を楽しませました。また、書道デモンストレーションでは日本から書道家である鈴木春朝氏及び師田久子氏が来訪し、キプロスで美術・デザインを学ぶ学生等を対象にして書の実作演と講義及びワークショップを行い、高い評価を受けました。
また9月には、沖縄歌舞劇団「美(ちゅら)」が公演を行いました。当初2カ所で予定されていた公演のうち、アグラジャ市での公演は8月のキプロス・ヘルメス航空機事故の喪に服したいとの先方の意向もあり中止されましたが、ニコシア市では観客と一体となった公演が大きな盛り上がりを見せました。
このように2005年日・EU市民交流年は、両国の修好45年にもあたり、両国の交流にまた1つの節目を刻むものとなりました。 |