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2005年 日・EU市民交流年 報告書 Report on the 2005 EU-Japan Year of People-to-People Exchanges
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日・EU市民交流年の概要

日・EU市民交流年の概要 > オーストリア

オーストリア

 2005年はオーストリアにとって、終戦後の第二共和制発足から60周年、独立を回復した国家条約締結から50周年、欧州連合(EU)加盟から10周年という特別な年で、沢山の記念行事が行われました。そうした中で、日・EU市民交流年は、この記念すべき年を一緒にお祝いするという気持ちをこめて開催されました。

  現地では、プラスニック外務大臣、ゲーラー教育学術文化大臣、モラック首相府芸術メディア担当閣外大臣が後援を務め、外務省、教育学術文化省、首相府芸術局、在オーストリア日本国大使館からなる実行委員会と、有識者からなる名誉委員会が設置され準備にあたりました。3年近くにわたる関係者の努力が実り、オーストリア国内だけで121件もの公式イベントが開催されましたが、日・オーストリア間の交流の多様性を反映し、その内容はまさに多岐にわたりました。

  まず舞台芸術の分野では、歌舞伎舞踊や能・狂言といった伝統芸能をはじめ、舞踏、ダンス、バレーと多彩な公演が行われました。音楽分野では、NHK交響楽団をはじめ、洋楽や邦楽のさまざまな団体・個人による公演が行われました。日本映画特集も複数実施されました。造形美術の分野では、国際交流基金が主催した「日本の知覚展」をはじめ大小さまざまの展覧会が開催され、オーストリア首相府が日本の若手アーチスト数名をウィーンに招待し交流を深めました。お茶、生け花、書道、組紐などの日本の伝統芸術の紹介や、空手、柔道、合気道、弓道などの武道を通じた交流も活発に実施されました。学術分野では、3年に一度の欧州日本研究協会(EAJS)総会がウィーン大学を会場として開催されヨーロッパをはじめ世界各地から約700名の日本研究者が一同に会し、また、専門的な分野におけるセミナーや講演会も開かれました。日本の自治体と姉妹都市提携を行っているオーストリアの市町村も活発に参加しました。

  2月1日に開かれたオーストリアにおける市民交流年の公式オープニングの会場となったウィーン応用美術館(MAK)では、漫画展や講演会などが活発に行われ、10月8日の”Lange Nacht der Museen”(オープンナイト)には4000名を超える入場者が来訪し、日本の文化や社会に触れることができました。MAKでは11月29日に公式クロージングを兼ねて浮世絵展のオープニングが行われ、オーストリア側からシュッセル首相も出席し大いに盛り上がりました。

  日本とオーストリアの間には、ハプスブルク朝の時代にまでさかのぼる長い交流の歴史がありますが、日・EU市民交流年は文化面や人的交流に新たな弾みを与える契機となりました。今後、市民交流年を通じて培われたネットワークを活かし、日・オーストリア間の交流が一層活発化することが期待されます。


浮世絵展とあわせ開催された公式クロージングで学芸員の説明に聞き入るシュッセル首相夫妻と梅津大使

桜の森祭りでオーストリア市民と
日本のこどもたちが交流
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