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ASEMの作業方法に関する提言―第6回外務大臣会合に対する提案
(英語版はこちら)
第5回外務大臣会合議長声明の指示に従い、2003年11月13、14日にローマで開催されたASEM高級実務者会合は、ASEMプロセスに一層の実質性、効率性及び活力を再びもたらすべきことに合意し、これを如何に実現するのかという点について、概ね収束した建設的な意見交換を行った。 高級実務者会合は調整国に対し、建設的に協力して作業し、第6回外相会合に向けて、ASEMの作業方法を向上させるために詳細な一連の実行可能な提案を作成するよう指示した。 2003年11月13、14日のローマ及び2004年4月16日のキルデアでのASEM高級実務者会合の議論を踏まえ、以下の提言につき外務大臣の承認を求める。 1.外務大臣会合(FMM) 外務大臣会合は今後2年に一度(すなわち、首脳会合開催年の間の年)に開催される。これにより外務大臣の出席率を高め、首脳会合とのより高い関連性が得られる。2006年からこの方法を採用することを提案する。全会一致によって必要と見なされた場合、ASEM首脳会合開催年に開催される特別外務大臣会合によって補完される。 自由な対話というASEMの性質にかんがみ、全外務大臣の出席が実現するよう最善の努力を行うべきである。閣僚の出張日程の便宜を図り、また、閣僚の参加レベルを上げるため、他の主要なEUとアジアの会議との関係を含め、ASEM外務大臣会合開催にかかるすべての可能性を検討しなくてはならない。 非公式、リトリート、かつ自由な対話という外務大臣会合の会合形式の利点について合意する。事務レベルでは、将来の外相会合において、更にこの形式を促す。 外務大臣会合の議題については、その直前の首脳会合で首脳が設定する議題を含め、例えば主要な国際的課題への多角的な取り組み方のように、共通に関心のある一つの大きなテーマの下で、主要な戦略的問題に焦点を絞るべきことにについて一般的合意に達した。(これは、国際連合の会議を利用して、ASEM参加国間の調整を強化することによって促進される。) 2.高級実務者会合(SOMs) 高級実務者会合の役割を強化すべきである。 高級実務者会合は少なくとも1年に2回開催すべきである。 高級実務者会合は、外務大臣会合及び首脳会合の準備と共に、実質的な政策議論を行う場とすべきである。 改訂されたAECF2000に、地域別高級実務者会合を高級実務者全体会合の前に開催することを明記すべきである。 高級実務者会合は、個々のイニシアチブを承認、及び/もしくは、選択する権能を持つべきである。高級実務者会合が、あるイニシアチブに合意すれば、ASEM首脳/閣僚によって正式に承認される前であっても、その実施に着手することができる。 高級実務者会合は、三つのすべての柱におけるイニシアチブのフォローアップの状況を監視することが望ましい。 3.調整国 調整国の役割を強化できるよう、その任務と責任を以下のとおり一層具体化すべきである。
各々の地域の中での調整については、欧州側は既存の欧州連合の機構を用いる。アジア側参加国は、この点について具体的な取決めを検討することを望むかもしれない。 ASEMの知名度を高めるべきである。ASEMロゴの幅広い使用は、この点で一助となろう。 ASEM情報ボードは、ASEFの下でのパイロット事業として設置されるべきである。 5.ASEMイニシアチブの取り扱い イニシアチブがAECF2000に合致し、イニシアチブがASEM高級実務者会合で全会一致で承認される限り、ASEM首脳/外務大臣によって正式に承認される前であっても、そのイニシアチブを実施することができる。 個々のイニシアチブは、より実質的であるべきである。このために、主催国は、他のメンバーから当該イニシアチブについて意見を募るべきである。意見が検討され、採用される場合もあれば、必要に応じ、意見を送った者が主催国から説明を受ける場合もある。高級実務者会合では、例えば、技術的に参考とする目的で、別添のような評価に関する書式モデルを用いて、三つのすべての柱におけるASEMイニシアチブの状況を監視し、評価すべきである。(注:別添参照) 承認を受けたイニシアチブの広報は、ASEM情報ボードを通じて強化すべきである。即ち、実施の前からASEMウェブサイト上でイニシアチブを広報することである。過去に行われたイニシアチブの情報を集め、整理し、集約することにより、それが幅広く共有されるようにすべきである。このプロセスは、ASEM情報ボードによって進められなくてはならない(注:ASEM情報ボードについては、ASEM情報ボードに関する概念ペーパーを参照)。 実施前の説明及び実施後の結果の評価を含め、各イニシアチブに関する出来るだけ多くの情報が、ASEM情報ボードを通じてASEM参加国間で共有されることを奨励する。 ASEMロゴ(第5回外相会合で承認)は、そのガイドラインに従って、個々のASEMイニシアチブにおいて幅広く使用されるべきである。 (別添) イニシアチブの評価のための書式 1.当該イニシアチブは、承認を受けた際に意図されていた概念(即ち目的)を実行することに成功したか。 2.当該イニシアチブは、数多くのASEM参加国の参加を得たか。 3.ASEM参加国にとっての当該イニシアチブの利益は何か。 4.将来のASEMプロセスに対する当該イニシアチブの貢献は何か。 5.当該イニシアチブを継続する必要があるか。 *質問1、3及び4については、各ASEM参加国は、(1から10までの段階の)数的評価と、各質問に対する具体的な書面の回答を行うべきである。各質問に対する平均点は集計され、ASEM参加国に対して通知される。 質問2については、参加したASEM参加国の数を挙げることができる。 質問5に対する回答は、イニシアチブをフォローアップする必要性を検討する際に考慮される。 |
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