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アジア欧州会合(ASEM)第5回経済閣僚会合
(概要)


平成15年7月24日


1.日程・出席者

 7月23、24日、中国の大連において開催された。本件会合には、ASEM参加25カ国及び1機関(我が国、中国、韓国及び東南アジア諸国連合(ASEAN)のうち7カ国、EU加盟国及び欧州委員会)の経済閣僚他が出席した。我が国からは、西川経済産業副大臣が出席した。

2.会合の概要

(1) 本件会合においては、以下の議題に基づき意見交換が行われた。

(イ) 近年の出来事の経済的影響、アジア及び欧州における経済統合
(ロ) WTO
(ハ) 貿易円滑化行動計画(TFAP)、投資促進行動計画(IPAP)
(ニ) ASEM「経済の柱」のレビュー
(ホ) より緊密な経済パートナーシップに関するASEMタスクフォース
(ヘ) ビジネスとの交流


(2) 我が国の発言

 我が国は、アジア側調整国として、開会式等において本件会合がWTOカンクン閣僚会議を目前にした重要な会合の機会であること等を含むステートメントを行った他、主に以下の点について発言を行った。

(イ) アジア及び欧州における経済統合の議題の下では、FTAを含む経済連携の強化が、WTOと中心とする多角的貿易体制を補完し、更なる貿易自由化や経済活性化を推進する等の観点から有益と認識している旨など述べた。
(ロ) WTOの議題の下では、市場アクセスの改善とルールの強化をバランスよく実現することで自由貿易体制を強化し、世界経済のWTOへの統合を高めなくてはならないとの大きな方向性を示す前向きなメッセージを送るべき旨など述べた。
(ハ) 投資促進行動計画の議題の下では、これまで投資専門家会合(IEG)を中心に実施してきた施策を高く評価するとともに、新たに投資促進に関するコンタクト・ポイント(ICP)をASEM各国に設けることなどを含む新たなマンデートへの支持を表明するなどの発言を行った。
(ニ) タスクフォースの議題の下では、タスクフォースが貿易、投資、金融等につき幅広い議論を進めること、9月に東京で開催される第2回会合が充実したものとなること、また、明年ハノイで開催される第5回首脳会合で今後のASEMの進むべき方向性を考える上で有益な最終報告が作成されることを期待している旨など述べた。


3.会合の成果

(1) 議長声明
 上記の議論をふまえ、議長声明骨子別添)が発出された。

(2) ASEMタスクフォース(注)の中間報告
 本件タスクフォースを代表し、行天豊雄議長より中間報告が提出された。中間報告は、未だ提言という段階ではなく、むしろ、5月6日にスペイン・マドリッドで開催された第1回会合においてメンバーが取り上げた見解を概観するとともに、閣僚がタスクフォースの活動について意見を述べ、議論のベースとなることを意図したもの。
 なお、取り上げられた見解には、例えば、ユーロ通貨のアジア市場での利用やアジア債券市場の発展、ASEMを対話の場からより具体的行動や結果のための場へ発展させること等が含まれている。

(注) 2002年9月に開催されたASEM第4回首脳会合において設立に合意。アジア及び欧州から選ばれた計17名の有識者から構成され、アジア欧州間のより緊密な経済パートナーシップを目指し、貿易、投資、金融について議論することを目的とする。2004年ハノイでの開催が予定されるASEM第5回首脳会合において、最終報告書を提出することとなっている。行天豊雄国際通貨研究所理事長(元財務官)は、アルフレド・パストール氏(前スペイン銀行役員)とともに議長を務めている。

4.次回会合等

(1) 第6回経済閣僚会合は、2004年9月16~17日、オランダのロッテルダムにおいて開催することで合意された。

(2) 2004年の第9回アジア欧州ビジネス・フォーラム(AEBF)は、ベトナムで開催される。


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