イラク(ムサンナー県)における草の根・人間の安全保障無償資金協力について
平成17年3月19日
- 先月、わが国が草の根・人間の安全保障無償資金協力による支援を決定したサマーワ市内道路(総延長約15.65km)の工事が本格化することを受け、3月19日(土)、同市内のプロジェクト・サイトにおいて、イラク側よりサマーワ市民生局長およびサマーワ市評議会議長、わが国よりサマーワ外務省事務所および陸上自衛隊の関係者が出席して起工式が行われた。また、実際にアスファルト舗装工事が行われた。
- ムサンナー県は、旧政権下の圧政やイランとの戦争による経済的疲弊、湾岸戦争後の経済制裁等の理由により、イラク国内の中でも特に基礎的インフラの整備が取り残されていたことから、道路・橋梁事情は極めて劣悪であり、住民の日常生活に直結する給水車の通行や、緊急時の救急車両の通行にも支障を来たしているほか、児童の通学のための道路整備も不十分な状況である。今回の支援は、このような状況を改善するために、陸上自衛隊が砂利舗装を行ったサマーワ市内道路(総延長15.65km)のアスファルト舗装を行うための資金協力(総額約121万ドル(約1億3千309万円))をサマーワ市民生局に対して行ったものである。
|