イラク(ムサンナー県)における草の根・人間の安全保障無償資金協力について
平成17年3月17日
- 先月、わが国が草の根・人間の安全保障無償資金協力による支援を決定したマジッド郡内道路(総延長約1.26km)の工事が本格化することを受け、3月17日(木)、同郡中心部のプロジェクト・サイトにおいて、イラク側よりマジッド郡民生局長およびマジッド郡評議会議長、わが国よりサマーワ外務省事務所および陸上自衛隊の関係者が出席して起工式が行われた。
- ムサンナー県は、旧政権下の圧政やイランとの戦争による経済的疲弊、湾岸戦争後の経済制裁等の理由により、イラク国内の中でも特に基礎的インフラの整備が取り残されていたことから、道路・橋梁事情は極めて劣悪である。このため、住民の日常生活に直結する給水車の通行や、緊急時の救急車両の通行にも支障を来たしているほか、児童の通学のための道路整備も不十分な状況である。今回の支援は、このような状況を改善するために、陸上自衛隊が砂利舗装を行ったマジッド郡内道路(総延長約1.26km)のアスファルト舗装を行うための資金協力(総額約20万ドル(約2,200万円))をマジッド郡民生局に対して行ったものである。
- 起工式では、実際にアスファルト舗装工事が行われ、マジッド郡関係者や住民から、整備される道路はマジッド郡の中心部形成の基礎となるものであり大変有り難いとわが国の援助に対する感謝が伝えられた。
|