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イラク（ムサンナー県）における草の根・人間の安全保障無償資金協力について
平成17年2月16日
- 昨年、わが国が草の根・人間の安全保障無償資金協力による支援を決定した道路・橋梁修復機材が供与されたことおよびアル・クワシ道路（2.3km）の改修工事が完了したことを受け、2月17日（木）、現地において供与式および竣工式が行われた。
- ムサンナー県は、旧政権下の圧政やイランとの戦争による経済的疲弊、湾岸戦争後の経済制裁等の理由により、イラク国内の中でも特に基礎的インフラの整備が取り残されていたことから、道路・橋梁事情は極めて劣悪であり、住民の日常生活に直結する給水車の通行や、緊急時の救急車両の通行にも支障を来たしているほか、児童の通学のための道路整備も不十分な状況である。今回の支援は、このような状況を改善するために、（a）道路・橋梁を復旧するために必要な建機等を供与し、（b）陸上自衛隊が砂利舗装を行ったスウェイル（サマーワの東約15km）近郊のアル・クワシ道路（2.3km）のアスファルト舗装を行うための資金協力（合計約107万5,000ドル（約1億1,800万円））をムサンナー県道路・橋梁局に対して行ったものである。
- 今回の供与式および竣工式は、ムサンナー県道路・橋梁局で行われ、イラク側よりムサンナー県道路・橋梁局長、スウェイル評議会議長、わが国よりサマーワ外務省事務所および陸上自衛隊の関係者が出席した。イラク側出席者から、今後の道路・橋梁の修復がより効率的に行えるようになったとともに、地域の生活道路がより使いやすいものとなったと日本の支援に対し、感謝の意が表された。
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