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報道発表


タジキスタンに対する一般プロジェクト無償資金協力「ディアコフ国立病院医療機材整備計画」について


平成17年2月15日


  1. わが国政府は、タジキスタン共和国政府に対する初めての一般プロジェクト無償資金協力として、「ディアコフ国立病院医療機材整備計画」(the project for the Improvement of Medical Equipment in Diakov Hospital)の実施に資することを目的として、総額4億8,000万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、2月15日(火)、ドゥシャンベにおいて、わが方楠本祐一駐タジキスタン大使と先方タルバク・ナザロフ外務大臣(Mr. Talbak NAZAROV, Minister of Foreign Affairs of the Republic of Tajikistan)との間で行われた。

  2. タジキスタンは、1991年の独立以降、内戦の勃発や自然災害の発生等により、経済情勢が急激に悪化した。内戦の収束後、世銀を始めとした各国ドナーが同国への支援プログラムを作成しており、現在、同国の保健医療政策である「The Somoni Health Care Reform」は、WHO(世界保健機構)の提案に沿う形で策定されている。また、2002年に国会承認された「貧困削減戦略ペーパー」では2015年の達成を目指した9項目の達成指標を定めた。このうちの3項目は、乳児死亡率、妊産婦死亡率およびリプロダクツヘルスサービスにアクセスできる成人人口率であり、保健医療、特に母子保健にかかる取組を重視している。
     しかし、同国では慢性的な財政不足のため、医療サービスの低下など、保健医療分野で多くの問題を抱えている。特に小児人口が総人口の約40%を占める同国では、乳児死亡率が 53人/出生千件、5歳未満児の死亡率が72人/出生千件と高い水準で推移しており、貧困による栄養不足やヨウ素欠乏症、鉄欠乏症および呼吸器疾患は深刻な問題であり、小児医療サービスの改善が急務となっている。
     このような状況の下、タジキスタン政府はディアコフ国立病院の機能回復を図り、同病院における診断・治療機能の向上を図ることをを目的とした「ディアコフ国立病院医療機材整備計画」を策定し、この計画の実施に必要な医療機材等の購入に必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。

  3. 本プロジェクトの実施により、老朽化した機材や不足している機材の更新、補充を行うことで、対象施設が本来有すべき診断機能が回復し、より正確な診断が可能となり、対象施設における医療サービスの質・量(入退院患者数、手術件数、超音波検診等の各種診断件数)ともに向上する。
     また、同病院は、同国における第三次レベルの医療施設であるため、本件の機材供与により、同国における医療レファラル体制が強化され、小児死亡率が減少することが期待できる。

    (参考)
     タジキスタン共和国は、中央アジアに位置し、人口は約620万人、一人当たりGNI(国民総所得)は約180ドルの国である。

・ 経済協力局 無償資金協力課


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