イラク(サマーワを含むムサンナー県)における草の根・人間の安全保障無償資金協力について
平成17年2月9日
- わが国政府は、イラク南部ムサンナー県のサマーワ総合病院に対して、「サマーワ総合病院医療機材供与計画」の実施のため、総額約67万ドル(約7,477万円)の草の根・人間の安全保障無償資金協力を行うことを決定した。
- 本件に係る贈与契約への署名式を2月9日(水)16時(現地時間10時)より、サマーワ総合病院において実施した。わが国より外務省サマーワ事務所および陸上自衛隊関係者、イラク側よりムサンナー県保健局長、サマーワ総合病院長等がそれぞれ出席した。
- イラクの医療機関の体制は大きく損なわれているが、ムサンナー県においても、医療機関における医療用品および機材の不足により、医療体制は大きく疲弊し、適切な医療サービスの提供が困難となっている。同県における医療サービスの改善のために、早急な支援が必要となっている。
- わが国は昨年5月に、ムサンナー県の中核病院であるサマーワ総合病院に対し、草の根・人間の安全保障無償資金協力により医療用品の供与を実施しているが、今回、本件を実施し、医療機材を供与することで、同病院の医療体制のさらなる向上を図ることを目指している。
- この協力の実施により、サマーワに派遣されている陸上自衛隊医療チームの活動および緊急無償資金協力や草の根・人間の安全保障無償資金協力を通じてこれまでに実施しているムサンナー県内の医療機関の機能回復等の支援との相乗効果が期待される。
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