イラク(サマーワを含むムサンナー県)における草の根・人間の安全保障無償資金協力の実施について
平成17年1月18日
- わが国政府は、本日(18日)サマーワを含むムサンナー県における水不足に対応するためムサンナー県井戸局に対し、総額約22万ドル(約2,400万円)の草の根・人間の安全保障無償資金協力を行うことを決定した。
- また、1月17日、わが国の草の根・人間の安全保障無償資金協力により供与された資金を活用して、ムサンナー県水道局に供与された浄水装置6基のうち2基が、ムサンナー県サマーワ市内に設置された。
- この井戸案件に係る贈与契約への署名と浄水装置の供与式は、1月18日(火)16時(現地時間10時)より、サマーワ市内にある浄水装置設置場所にて行われ、わが国より外務省サマーワ事務所および陸上自衛隊関係者、イラク側よりサマーワ市評議会議長、ムサンナー県水道局次長、ムサンナー県井戸局長等がそれぞれ出席した。
- 今回の井戸案件は、ムサンナー県内でも、水の確保が特に困難な砂漠地帯であるブサイヤ(サマーワから南へ約200Km)に井戸を4カ所設置するものであり、この計画の実施により、ブサイヤ地区の住民約1万7千人に対して給水事情を改善することが可能となり、同地域住民の民生の安定が期待される。
(参考)
昨年、わが国は草の根・人間の安全保障無償資金協力により、ムサンナー県水道局に対して浄水装置6基の供与を決定しており、このうち3基については、ムサンナー県ダラージ(サマーワ市から東へ約50Km)、ヒラール(サマーワ市から西へ約25Km)およびマジッド(サマーワ市から西へ約10Km)において設置完了し、残り1基についても、近くブサイヤにおいて設置完了する予定である。
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