イラク(ムサンナー県)における草の根・人間の安全保障無償資金協力について
平成16年11月30日
- わが国政府は、イラク南部のムサンナー県郊外の道路状況を改善することを目的に、ムサンナー県道路・橋梁局に対して、2件の道路の改修に必要となる総額約77万2,000ドル(約8,500万円)の草の根・人間の安全保障無償資金協力を行うことを決定した。
- 今回の支援は、旧政権下の圧政や、イランとの戦争による経済的疲弊、湾岸戦争後の経済制裁等の理由により、イラク国内の中でも特に基礎的インフラの整備が取り残されているムサンナー県に対し、陸上自衛隊が砂利舗装を行った二つの道路((a)スウェイル(サマーワの東約15km)近郊のアル・クワシ道路(2.3km)、(b)ワルカ(サマーワの北約17km)とルメイサ(サマーワの北北西約25km)とを結ぶアルブ・ギダール道路の一部(6.5km))のアスファルト舗装を行うものである。
- 今回の支援により、ムサンナー県内の道路交通事情が改善され、地域住民に対する給水、医療教育等の行政サービスの向上が図られるとともに、現在、同県のサマーワ市周辺において陸上自衛隊が行っている給水、医療、学校修復等の人道復興支援活動の円滑な実施が期待される。
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