イラク・ムサンナー県の医師に対する感染症対策研修について
平成16年11月18日
- わが国政府は、イラク南部のムサンナー県サマーワ市および近郊の医療機関に所属する医師10名に対し、11月24日(水)から12月17日(金)まで、感染症対策の研修を実施する。
- この研修は、わが国が機材供与を行ったサマーワ総合病院や近郊のヒドゥル総合病院など、ムサンナー県の医療の中核を担う複数の医療機関に所属する消化器・呼吸器系の専門医を対象として行う。
研修員は、日本の保健衛生行政や感染症に関する専門講義、医療機関の視察を通じて、知識・技術の習得に努める。この研修により、地域の消化器・呼吸器系疾患に対する医療サービスが向上し、感染症予防体制の確立に貢献することが期待される。
- わが国は電力、教育、水・衛生などと並んで、保健医療分野の協力を、イラク国民の生活基盤の再建に資するものとして重視しており、現在同じくムサンナー県の看護師に対する研修を実施している。
また周辺国との協力による保健医療分野の支援も進めており、本年3月と10月に、エジプトと協力して、カイロ大学において計215名のイラク人医師および看護師に対する医療研修を行った。
- なお、今回の研修はJICA(独立行政法人国際協力機構)による研修事業の一環として実施する。
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