イラク・ムサンナー県看護師研修について
平成16年10月25日
- わが国政府は、イラク南部のムサンナー県サマーワ市および近郊の医療機関に所属する看護師10名に対し、10月29日(金)から12月3日(金)まで、看護分野の研修を実施する。
- この研修は、わが国が機材供与を行ったサマーワ総合病院や近郊のルメイサ、ヒドゥル総合病院など、ムサンナー県の医療の中核を担う複数の医療機関に所属する外科病棟看護師長や救急治療室長など、指導的立場にある看護師を対象として行う。
研修員は、日本の看護行政・管理などに関する講義、医療機関での実習を通じて看護指導者としての知識・技術を習得する。また、研修中に、自国の職場における看護教育・管理の問題を明確にし、その問題解決に向けた業務改善計画を作成する予定であり、帰国後、その計画をそれぞれの職場で実践することにより、地域の看護サービスが向上することが期待される。
- わが国は電力、教育、水・衛生などと並んで、保健医療分野の協力を、イラク国民の生活基盤の再建に資するものとして重視している。
本年3月、エジプトと協力して100名のイラク人医師および看護師に対する医療研修を行ったほか、現在もエジプトとの協力によってカイロ大学において115名の医師・看護師に対して研修を実施しているところである。
- なお、今回の研修はJICA(独立行政法人国際協力機構)による研修事業の一環として実施する。
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