イラク復興支援経済協力事業について
平成16年10月12日
わが国は、昨年10月、イラクに対する「当面の支援」15億ドルの無償資金供与を発表しており、その一環として、本12日(火)、新たに3件のプロジェクト(総額158億円)を実施することを決定した。
これにより、15億ドルのうち約13億ドルが実施・決定済みとなる。
- 中部地域主要病院整備計画(保健省) 50億4,400万円
かつてわが国企業が建設し、わが国円借款により医療機材供与を行ったいわゆる13病院のうちバグダッド、クット、アマラの3病院について医療機材の供与および設備の改修を実施するもの。いわゆる13病院については、本年3月に南部4病院(サマワ、ナシリヤ、ナジャフ、ディワニヤ)および6月に北部4病院(キルクーク、エルビル、モスル、ドホーク)に対する支援を決定している。
- 南北基幹通信網整備計画(通信省) 71億5,400万円
光ファイバーケーブルの分断、アナログマイクロ波システムの破壊・老朽化により機能を停止している南北間の最も基本的な通信網である基幹伝送路の機能を回復させ、イラク国内における地域相互間の通信を可能とするもの。
- 市外電話交換機整備計画(通信省) 35億9,800万円
機能を停止している主要都市の市外電話交換機10台を更新し、主要都市内の電話サービスを復旧するとともに、基幹伝送路への接続も可能にすることによって、主要都市間の通話を可能とするもの。
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