イラク・ムサンナー県テレビ放送局の研修について
平成16年8月30日
- わが国政府は、イラク南部のムサンナー県サマーワ市に本拠を置き、同県一帯にテレビ放送を行っているムサンナー・テレビ局の職員11名に対し、9月6日(月)から10月8日(金)まで、NHKの協力を得て、放送技術に関する研修を実施する。
- この研修は、ムサンナー県の公共放送局であり、同県における主要なメディアであるムサンナー・テレビ局の職員を対象に、企画・取材・撮影・編集の各分野に亘って行われ、同テレビ局の包括的な技術向上を図ることを目的に、JICA(独立行政法人国際協力機構)による事業の一環として実施するものである。今回の研修の実施により、イラクの地域社会における情報伝達、世論形成に積極的な役割を果たす良質の番組作成に資することが期待される。
また、わが国政府は、既にムサンナー・テレビ局に対し、取材用のカメラ等の撮影機材、ビデオデッキ等の編集機材を供与することを決定しており、本研修により供与機材の操作や保守管理に関する技術が習得され、わが国支援の一層の効率化が期待される。
- なお、研修員11名のうち3名については、研修終了後引き続き2週間日本に滞在し、「日本の戦後復興」および「日本の幼児教育」をテーマとして取材を行う予定であり、ムサンナー・テレビ局取材チームは帰国後、日本各地で取材した内容を2シリーズに分けて日本特集番組として放映する予定である。
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