イラク(サマーワを含むムサンナー県)における草の根・人間の安全保障無償資金協力の実施について
平成16年8月11日
- わが国政府は、イラク南部のムサンナー県サマーワ市に本拠を置き、同県一帯にテレビ放送を行っているムサンナー・テレビ局に対し、総額約43万ドル(約4,730万円)の草の根・人間の安全保障無償資金協力を行うことを決定した。
- 現在、ムサンナー県の多くの住民は、社会生活上重要な情報をムサンナー・テレビから得ている状況である。また、ムサンナー・テレビは、ムサンナー県の公共のテレビ放送局として、県知事等当局の考え方や動き等を伝える上で、重要な役割を果たしている。同テレビは、現地の重要課題である治安や水の供給、保健・衛生および基礎教育分野に関する取り組みなどについても報道しており、この中にはわが国による人道復興支援活動も含まれている。
- 外務省は防衛庁・陸上自衛隊と連携して、ムサンナー・テレビ局と協議の上、同テレビ局に対し、取材用のカメラ等の撮影機材、ビデオデッキ等の編集機材を供与する「ムサンナー・テレビ局機材整備計画」を策定した。
- 今回の計画の実施により、ムサンナー・テレビの放送技術が向上され、ムサンナー県民全体に対する質の高い情報提供が行われるほか、わが国支援の広報効果の向上も期待される。
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