イラク(サマーワを含むムサンナー県)における草の根・人間の安全保障無償資金協力の実施について
平成16年7月12日
- わが国政府は、サマーワを含むムサンナー県における水不足に対応するため、ムサンナー県水道局に対し、総額約368万ドル(約4億4百万円)の草の根・人間の安全保障無償資金協力を行うことを決定した。
- 今回の支援は、ムサンナー県の住民に対し、衛生上安全な水を供給するために必要な給水車26台(1台20トン、総計520トン)と給水タンク304基(1基10トン、総計3040トン)を供与するものである。わが国は、本年6月に、草の根・人間の安全保障無償資金協力により、ムサンナー県水道局に対し、5基の浄水装置を供与することを決定しており、この計画において調達される給水車等により、これらの浄水装置の水を住民に供給することが可能となる。
- この計画の実施により、同県において、給水事情の劣悪な地区の住民約9万人に対して衛生上安全な水を供給することが可能となることにより、同地域住民の民生の安定が期待される。
- この計画の実施にあたっては、引き続き、現地に派遣されている陸上自衛隊と緊密に連携していく方針である。
(参考)
ムサンナー県の給水活動については、わが国は本年2月に草の根・人間の安全保障無償資金協力により、ムサンナー県水道局に対し12台の給水車を供与している。
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