パラオの「島間連絡道路改修計画」に対する無償資金協力について
平成16年6月4日
- わが国政府は、パラオ共和国政府に対し、「島間連絡道路改修計画(the Project for Improvement of Interisland Access Road)」の実施に資することを目的として、4億4,600万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が6月4日(金)、コロールにおいて、わが方諏訪潔駐パラオ国臨時代理大使と先方テミー・シュムル国務大臣(Mr. Temmy L. Shumull, Minister of State)との間で行われた。
- パラオの首都があるコロール島は、近隣の島々と堤防道路(コーズウェイ)で結ばれており、堤防道路は、パラオの交通の大動脈であるだけでなく、上下水道や送電線、通信線等が併設されている。この堤防道路は、わが国による統治時代に建設されたものであり、建設後60年以上が経過していることから老朽化が著しく、度々修復は行われているものの、年々崩壊が進行しており、台風等で大規模な被害を受けた場合、人の交流だけでなく電気や水道といったライフラインにも大きな影響が出ることから、早期改修が必要である。また、堤防道路は幅が狭い上歩道が設けらていれないことから安全性にも問題がある。
このような状況の下、パラオ政府は、堤防道路と堤防道路に隣接する橋梁・道路の改修を目的とした「島間連絡道路改修計画」を策定し、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
- この計画の実施により、同国の交通・電気や上下水道等のライフラインの安定と、歩行者の安全確保が図られることとなる。
(参考)
パラオはミクロネシアに所属する、300余の島々からなる島嶼国で、面積は約488km2(屋久島程度)、人口は約1万9,100人である。主要産業は観光業と水産業。
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