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報道発表


イラクの「サマーワ総合病院緊急医療品供与計画」に対する草の根・人間の安全保障無償資金協力について


平成16年3月19日


  1. わが国政府は、3月19日(金)、イラクのサマーワ総合病院に対し、「サマーワ総合病院緊急医療品供与計画(The project for Provision of Emergency Medical Supplies to Al Samawaha General Hospital)」に資することを目的として、77万8,083ドルを限度額とする草の根・人間の安全保障無償資金協力を実施することを決定した。

  2. 1991年の湾岸戦争とその後の経済制裁および今回の戦闘により、イラクの医療機関の医療水準は大きく低下している。そのために、多くの医療機関では患者に対し正確な診断、適切な治療を行うことができず、ここ十数年で妊婦死亡率、乳幼児死亡率、結核発症率といった保健指数の多くは大きく悪化し、近隣諸国や他の中東諸国と比較して高い状況にある。
     適切な医療サービスの提供が困難となっている原因として、医療器材等の不足があるが、特に消耗品の不足は深刻な状況であり、緊急に対応すべき課題となっている。
     このような状況の下、サマーワ総合病院は、1980年代に我が国の支援の下に機材整備を行った総合病院であり、ムサンナー県の中核医療施設として、同県の医療サービスの中心的な役割を果たしてきたことから、同病院は、「サマーワ総合病院緊急医療品供与計画」を策定し、注射器やエックス線フィルム、点滴セット等の医療消耗品類の購入に必要な資金につき、わが国政府に対し支援を要請してきたものである。

  3. この計画の実施により、サマーワ総合病院の医療活動の立て直しが図られ、疲弊した医療体制の下で十分な医療サービスを受けることができなかったサマーワ市および近郊の住民約20万人を始め、ムサンナー県民全体の医療サービスの向上につながることが期待される。

・ 経済協力局 無償資金協力課


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