日・マレーシア経済連携に関する第二回会合結果
7月4日及び5日、日・マレーシア経済連携に関する第二回会合がマレーシアのランカウイにおいて開催された。本会合は、5月8日及び9日に東京で開催された第一回会合を受けて行われたものである。
日本側は藤崎外務審議官が団長を務め、マレーシア側はフージ外務次官が団長を務めた。会合には、双方から様々な関係省庁の代表が参加した。
双方は、貿易及び投資の自由化、促進及び円滑化を含む幅広い範囲について意見交換を行った。これらの中には、物品貿易、サービス貿易、投資、原産地規則、自然人の移動、政府調達、税関手続、貿易取引文書の電子化、基準・認証、知的財産権、競争政策、ビジネス環境整備が含まれている。
双方はまた、その他の協力分野についても議論を行い、本経済連携に組み込むことを検討した。これらの中には、教育、科学技術、人材養成、金融協力、農業、一次産品、林業、鉱業、情報通信技術、中小企業、放送、観光、運輸、健康及び研究開発が含まれている。
双方は、協議においてかなりの進捗があったことで合意した。本会合では、協議の次の段階に進み、産業界の代表及び学識経験者を交えた共同研究会を設置することでも合意した。この共同研究会は、9月29日及び30日にクアラルンプールで開催される予定である。経済連携実現に向けた両国間の本交渉は、共同研究会の段階が終了し、双方が合意に至った時点で開始されることになる。
双方は、本経済連携が両国にとって互恵的な利益をもたらすべきであり、実現に向けて協議を加速させていくことで一致した。
本会合は、両国間の緊密で友好的な関係にふさわしく、誠意のこもった雰囲気の中で行われた。日本の代表団は、ランカウイ滞在中にマレーシア側から受けた暖かい歓待に対して心から謝意を表明した。
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