台湾における重症急性呼吸器症候群(SARS)の感染拡大に対する専門家チームの派遣について
平成15年5月23日
- わが国政府は、5月23日(金)、台湾における重症急性呼吸器症候群(SARS)の感染拡大を受け、財団法人交流協会を通じて台湾に対し、5月26日から29日まで、専門家チーム(成田赤十字病院・国立仙台病院医師各1名および(財)交流協会職員1名)をSARSの対症療法および院内感染対策に関する助言・指導を行うことを目的として派遣することとした。
- 台湾では本年3月に初の感染者が発生して以来、台湾のほぼ全域で感染者が確認されており、特に4月下旬から被害が拡大し、台湾当局の発表によれば、5月22日現在、台湾において、感染者数483名、死亡者数60名が報告されている。
- 台湾当局は、SARS感染の拡大防止のため各種の対策措置を講じてきているが、日々感染者数が増加していること等から、今般、台湾側からわが方に対し支援要請があったものである。
- 台湾は、わが国と地理的に近接し、人の往来も多いため、台湾におけるSARS感染の拡大は、わが国としても高い関心を有しており、わが国としては、本チームの派遣を通じて、台湾におけるSARS感染拡大が早期に終息し、多数の在留邦人を含むわが国国民の健康確保にもつながることを期待している。
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