モンゴルに対する食糧増産援助について
平成15年3月25日
- わが国政府は、FAO(国際連合食糧農業機関)を通じ、モンゴル国に対し、2億3,597万7,000円の食糧増産援助を行うこととし、このための書簡の交換が、3月25日(火)、ローマにおいて、わが方松原亘子在イタリア大使と先方デヴィッド・ハチャリックFAO事務局次長(Mr. David HARCHARICK, Graisse, Deputy Director‐General)との間で行われた。
2.モンゴルは、1990年以降の社会主義経済から市場経済への移行過程において、社会主義体制で組織化された遊牧・酪農体制が崩壊し、乳製品の国内加工生産量が減少したため、国民のほぼ半数をしめる遊牧民は極めて厳しい生活を強いられている。また、1999年及び2000年には大規模な雪害に見舞われ、遊牧民を含む多数の国民の食糧事情が悪化している。
このような状況の下、FAOは、モンゴルの食糧事情の悪化を改善するため、主要食糧である乳製品を対象とした集荷・加工・管理・配布計画を策定し、乳製品の増産による貧困遊牧民などの食糧自給および栄養改善のために必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
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