タンザニアの「中央高原地域飲料水供給計画」に対する無償資金協力について
平成14年8月6日
- わが国政府は、タンザニア連合共和国政府に対し、「中央高原地域飲料水供給計画」(the Project for Rural Drinking Water Supply in Hanang, Singida Rural, Manyoni and Igunga Districts)の実施に資することを目的として、3億7,500万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が8月6日(火)、ダルエスサラームにおいて、わが方出木場一実在タンザニア大使と先方ピーター・ングンブル大蔵次官(Mr. Peter Ngunmbullu,Permanent Secretary, Ministry of Finance)との間で行われた。
- タンザニアの中央高原地域は、同国でも特に給水事情が悪く、給水普及率は37%に留まっており、現在では、安全な水を供給する体制および衛生状態の悪化のため、子供の疾病感染率、死亡率ともに同国の中で高い。さらに、同地域は水場が少なく、水汲み労働が女性と子供に過剰な負担となっている。
このため、わが国はタンザニア政府からの要請に基づき、開発調査「地下水開発計画」(1997,98年)を実施し、当該地域の地下水による給水基本計画を策定した。
このような状況の下、タンザニア政府は開発調査の結果を踏まえ、「中央高原地域飲料水供給計画」を策定し、対象4県(ハナン、シンギダ・ルーラル、マニオニ、イグンガ)における給水施設の建設および維持管理組織を構築するために必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
- この計画の実施により、計画対象地域4県合計約2万人の住民に安全で安定した飲料水を供給することが可能となる。
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