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報道官会見記録(平成16年11月)


INDEX


・ 報道官会見記録(11月10日付)
 ・ 日・メキシコ経済連携協定
 ・ 日朝実務者協議
 ・ 国籍不明潜水艦の領海侵犯
 ・ イラク情勢






報道官会見記録 (平成16年11月10日(水)17:00~ 於本省会見室)

・ 日・メキシコ経済連携協定

(報道官)本日、日・メキシコ経済連携協定(EPA)が参議院本会議で可決され、国会の了承を頂きました。この協定は、平成14年11月の交渉開始以来約2年の交渉を続け、先般の小泉総理の中南米訪問時の本年9月17日、メキシコ市において、小泉総理とフォックス・メキシコ大統領との間で署名されたものです。この協定の目的は、日本とメキシコの間の貿易・投資の自由化やビジネス関係者等の自由な移動を促進することに加え、幅広い分野を対象とする包括的な経済連携を推進するものであり、両国が本来有している相互補完性を発揮させ、日本とメキシコの二国間の経済関係を一層強化することにあります。この協定の締結により、日・メキシコ関係の一層の緊密化が期待されます。この協定の署名時に両国首脳が発出した共同声明においては、この協定について、国会による承認を含む所要の国内手続を完了して早期に発効するよう努力する旨述べられており、このように速やかに国会の承認を頂いたことは、本協定の早期発効と効果的な実施を図る上で極めて大きな意義を有するものと考えています。国会関係者各位の御理解と御協力に感謝申し上げると共に、今後も引き続き、本協定の利益が早く両国国民に享受されるよう、所要の準備に努めて参りたいと考えています。

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・ 日朝実務者協議

(問)平壌で開かれている日朝実務者協議について、午前9時に協議がスタートしたということですが、その後の協議の進捗状況、内容、その辺はどう整理すればいいのでしょうか。

(報道官)平壌と東京との間の連絡が大変限られており、詳しいことはあまりわかっていません。今のご指摘のように、本日午前9時から北朝鮮、平壌の高麗ホテルにおいて、北朝鮮側は外務省の日本担当局長をしているマ・チョルス局長が出席して始まり、ソン・イルホ副局長も出席していたようです。日本側からは藪中局長、斎木審議官等が出席し、まず今年5月の日朝首脳会談に関するレビューを行ったと聞いています。その後、北朝鮮側の調査委員会の責任者の出席を得て、拉致問題に関する北朝鮮側の調査結果を聴取する作業が始まっています。その作業が実際にいつ始まり、その後どのように進展しているかははっきりしないのですが、私の理解するところではまだ続いていると思われます。従ってかなり長い報告の聴取が続いているものと思われます。その調査委員会の責任者の出席を得て、結果の聴取を始めるという場面については、私が承知しているところでは、北朝鮮側のテレビが冒頭部分を取材し、日本にも配信してきているということですが、その点も含めて、外務省には日本代表団からの報告はまだ入ってきていません。従って、正式な報告が入ってくるまでにはもう少し時間がかかるのではないかという印象です。

(問)その責任者はどういう組織のどういう人物かという報告はあるのですか。

(報道官)これも映像の中で、自己紹介のようなものが行われているシーンがあり、そこでは人民保安局長兼調査委員会の者だという名前を名乗っていたと承知していますが、実際にこの方がどういう方なのか、人民保安局長という肩書き、また調査委員会の責任者であるということでこの席に加わっているのですが、その辺のところは報告を待たないとわからないところで、詳しいことを今申し上げる状況ではありません。

(問)確認ですが、協議は高麗ホテルの中で行われているのですか。

(報道官)私が承知しているところでは、高麗ホテルに北朝鮮側が来訪し、協議が行われていると理解していますが、これも実は映像を基にしての話です。

(問)北朝鮮側の説明が、文章なのか口答かということもまだわかりませんか。

(報道官)わかりません。

(問)日本代表団の中に、北朝鮮側と交渉している人達とは別の行動をしている人がいるということはないのでしょうか。

(報道官)具体的に今日どのような行動になっているかということは承知していません。先ほども述べたように、最初、まずマ局長と共に今年5月の首脳会談のレビューを行い、その後、拉致問題についての北朝鮮側からの説明を聴取するという段取りであるというところまで報告が入っていますが、後は随分詰めた交渉、話し合いを行っているのだろうと思います。ほとんど連絡がない状態が続いていると聞いています。

(問)名前を名乗っていたということですが、どういう名前だったのですか。

(報道官)音として聞き取れたのは、「チン・イルボ」という名前が聞き取れたと聞いていますが、外務省としてその名前を報告として受けているということではないので、あくまでも映像の話です。

(問)初日は日程に関する協議をしたということですが、具体的に4日間をどういう形で協議していくかという連絡は入っているのでしょうか。

(報道官)私のところにはそこまでの報告は入ってきていません。ただ、今日はこういう具合になっているということです。

(問)明日以降についてどうするかということは。

(報道官)今はわかりません。

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・ 国籍不明潜水艦の領海侵犯

(問)海上警備行動に関して、新しい情報はないのでしょうか。

(報道官)外務省の方にはありません。

(問)現在のところ、外務省で把握している情報をまとめていただくとどうなりますか。

(報道官)官邸または防衛庁の方から出ているものと同じです。今直接に外務省に何かというようなことはありません。早朝に外務大臣のところにも報告が入っており、外務省として状況を見守ってはいますが、今の段階では国籍もわからず、海上警備行動が続いていると承知していますので、その結果が出ない間は外務省として何かをするという状態ではまだありません。

(問)発見された現場海域からすると、中国籍の可能性が高いと思うのですが。

(報道官)国籍についての情報は持ち合わせていません。

(問)大臣のところに報告が入ったのは早朝ということですが、何時でしょうか。

(報道官)早朝と聞いています。

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・ イラク情勢

(問)今日の国会の中で、大臣がファルージャの治安情勢に関する答弁と昨日の記者会見の発言を併せて撤回すると述べられたのですが、どうして撤回されたのでしょうか。

(報道官)多少混乱があったようです。昨日の記者会見でまず質問を受けた時に、記録を読み返してみると、ファルージャについて質問を受けたようですが、どうも大臣はそこのところをもっと一般論として答えられたようで、それを読み直すとあたかもファルージャについて特定の答をしているように見えてしまいました。そのことが今日の委員会で質問があり、そこのところがはっきりとしないまま答弁をしてしまったということで、混乱を避けるために一度撤回させていただき、防衛庁長官が説明した戦闘地域、非戦闘地域の解釈を外務省としても共有していると返事をしたわけです。

(問)勘違いなのかもしれませんが、一応、答弁の内容と、国または国に準ずる組織が相手であるという場合であって、その場合が戦闘地域、非戦闘地域のひとつのメルクマールであるという話であり、これはファルージャにも当てはまる話と思います。そういう意味においては、間違いなく非戦闘地域とは言えなくもないですけれども、それでもやはり訂正しなければいけなかったというのは、法律的に問題もあるのかなと思うのですが、どう思われますか。

(報道官)大臣としては、撤回することで混乱を避けようとして発言されたのだろうと思います。記録を読むと、あたかもファルージャについての質問であり、しかも大臣自身としてはもう少し一般論として答えたつもり、という辺りの食い違いを、これが混乱を招いた元であるとすれば、自分(大臣)の発言を撤回した方が混乱を避けることができると判断したものと、私は理解しました。

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