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土屋外務大臣政務官演説
「アジア森林パートナーシップ(AFP)第1回実施促進会合」
土屋品子外務大臣政務官による開会挨拶(仮訳) 2002年11月11日 ご列席の皆様、 「アジア森林パートナーシップ(AFP)第1回実施促進会合」の開会の挨拶をする機会を賜り、大変嬉しく存じます。また、本日参加された皆様に歓迎の意を表します。 まず最初に、すべての国における経済繁栄及び健全な環境保全を発展させるためには、持続可能な森林経営を促進することが重要であるということを強調したいと思います。アジアの民は、自然環境、とりわけ森林の恩恵を享受しています。森林は、我々の生活に、土地の保全、水源のかん養、木材生産、生物多様性の保全など多面的な恩恵を与えてくれます。 アジアにおいては、持続可能な森林経営のため、既に多くの活動が実施されています。この会合に参加されている各国政府、国際機関、NGOその他のステーク・ホルダーの皆様は、現在、この目的に向けて貢献されています。 我が国は、ODAを通じて、ASEAN地域及び中国における持続可能な森林経営を促進してきました。わが国の貢献には、二国間での取組及び国際熱帯木材機関(ITTO)を通じたアジアの多くの国における植林、森林火災予防、人材育成、森林分野における調査等が含まれます。 こうしたすべての国々による努力にもかかわらず、森林の劣化は急速に進行しています。将来の世代のために森林の多面的恩恵を確保するため、国際社会は更なる行動をとらねばなりません。 持続可能な森林経営は、世界が直面する最も重要な課題の一つであります。1992年の環境及び開発に関する国連会議(UNCED)以来、森林に関する政府間パネル(IPF)、国連森林フォーラム(UNFF)、森林法実行及びガバナンスについての東アジア閣僚会議(FLEG)等を通じて、持続可能な森林経営の推進のための努力が進展しています。本年6月に発表された、G8森林行動プログラム最終報告書において、G8は、持続可能な開発に関する世界首脳会議(WSSD)における森林の重要性を強調しました。WSSDにおいては、持続可能な森林経営達成のための包括的な取組が合意されました。 このような中、森林問題への取組においてアジア諸国がリーダーシップを発揮していることを指摘したいと思います。こうした具体的取組を更に促進させるべく、我が国は、「アジア森林パートナーシップ(AFP)」をWSSD期間中に発足させました。このパートナーシップの目的は、アジアにおける森林法の実行、違法伐採、森林火災防止、荒廃地の復旧などの緊急課題への取組についての協力を促進することにより、アジアにおける持続可能な森林経営を促進することです。 今回はAFPが正式に発足してから第1回目の会合ということで、同AFPの主目的に資する各パートナーの具体的取組・貢献策、等につき協議を行うことにより、各パートナーのアジアにおける持続可能な森林経営の促進に資する既存の活動の強化及びその効率の向上を図り、併せて右分野における新たな二国間・多国間協力の発掘と実施につなげることを考えています。また、NGO、産業界及びシンクタンクを含む市民社会の活動は、AFPの実施に不可欠です。それ故、これら市民社会もAFPへの参加が期待されています。 今日のこの会議が、アジアにおける持続可能な森林経営の課題について、すべての参加者の間で活発な意見交換を行うよい機会となることを期待しております。AFPの進展が、アフリカや南米などの他の地域諸国に影響を及ぼし得ることを強く確信しています。そうすれば、AFPが世界の持続可能な森林経営の発展に大きく貢献することができるでしょう。 ご静聴、ありがとうございました。 |
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