国連改革に関する伯・独・印・日首脳会合
共同プレス声明
(仮訳)
平成16年9月21日
(英語版はこちら)
9月21日、ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ・ブラジル大統領、マンモハン・シン・インド首相、ヨシュカ・フィッシャー・ドイツ副首相兼外相、小泉純一郎日本国首相は、ニューヨークにおいて国連改革について議論を行うため会合した。以下の共同プレス声明を発出した。
- 現下の国際社会が直面している様々な脅威と挑戦に、国際社会が効果的に取り組んでいくためには、国連全体を改革することが重要である。
- 国連全加盟国の総意を代表する国連総会を再活性化しなければならない。また、喫緊の課題に効果的に対処するために経済社会分野の国連諸機関の効率性を高めなければならない。
- 安全保障理事会は、21世紀の国際社会の現実を反映したものでなければならない。安保理は、代表性、正統性及び実効性を有していなければならない。国際の平和と安全の維持に主要な責任を負う意思及び能力を有する諸国が、安保理に恒常的に含まれることが不可欠である。また、国連の加盟国数は、開発途上国数の急速な増加を含め、1945年の国連創立当時のほぼ4倍に増加している。従って、先進国及び途上国を新たな常任理事国とするかたちで、安保理の常任・非常任双方の議席を拡大しなければならない。
- ブラジル、ドイツ、インド及び日本は、拡大された安保理においてそれぞれが正統な常任理事国候補であるとの確固たる共有された認識の下、それぞれの立候補を相互に支持する。また、アフリカも安保理の常任議席において代表されるべきである。我々は、目的を同じくする国連加盟国と協力して、安保理改革を含む有意義な国連改革の実現に向けて取り組んでいく。
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