G8森林行動プログラム(仮訳)実施進捗状況報告書
II. はじめに
主要8ヶ国(カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、ロシア、イギリス、アメリカ)の元首または政府首脳および欧州委員会委員長はそれぞれの国および他の国の人々に影響のある諸問題につき討議するため、毎年会合を開いている。G8の首脳たちは世界の森林に対する継続的な圧力および持続可能な森林経営が持続可能な開発に果たし得る積極的な貢献を認識しつつ、1997年のデンバー・サミットにおいて国連持続可能開発委員会の政府間森林パネル(IPF,1997)の報告書に盛り込まれた行動提案を実施するとのコミットメントを再確認し、五つの優先分野に焦点を当てた実践的行動プログラムを支持することで一致した。
- - モニタリングと評価
- - 国家森林プログラム
- - 保護地域
- - 民間セクター
- - 違法伐採
1998年5月、G8森林行動プログラムはG8の外相によって開始された。G8首脳は、バーミンガム・サミットでこの行動プログラムの進捗状況を2000年に評価することで一致した。
G8森林行動プログラムは政治的なコミットメントを反映するとともに、現在国際社会やさまざまな地域的および国際的なプロセスによって実施されている広範囲の行動を補完し、G8メンバーが特に重要と認識する活動を強化することを目的としている。G8行動プログラムはG8メンバーによる国内措置と二国間援助計画や政府間プロセスに対する支援を通じてユニークな貢献を行ない得る分野に焦点を当てている。
本報告書はこれまでになされた努力に関する情報を提供するものである。第三章の実施ハイライトでは、五つの優先分野別にこうした観点から実施され、実例となった活動が強調されている。現在行われている活動に関するより詳しい情報は付属文書Aに記載されたG8メンバーの個別の報告書に盛り込まれている。本報告書は2000年7月の九州・沖縄サミットで検討されるであろう。
III. 実施ハイライト