わが国は、このような議論の中で、弾道ミサイル拡散の防止と削減を目指して取り組んできた。今後とも、このような努力を通じて弾道ミサイルの脅威が削減されるよう、積極的な役割を果たしていく。
(参考)ミサイル技術管理レジーム(Missile Technology Control Regime:MTCR)
ミサイル及びミサイル関連物資・技術の輸出を規制することを目的とし、EU諸国、露、米等32ヶ国が参加する国際的輸出管理レジーム。議長国が一年毎に交代し、その議長国において年一回総会が開催される。97年11月より98年10月まで日本が議長国を務めた。
(参考)「行動規範」に関する議論の経緯
近年の世界的なミサイルの拡散傾向において、懸念国の自主的開発が進んでいることは、MTCRで行われている輸出管理を中心とするミサイル拡散防止のための取り組みに対する新たな挑戦となっており、ミサイル拡散問題に対処する唯一の国際的枠組みであるMTCRが中心となって新たな措置を議論する必要性が昨年のMTCR総会で合意され、それ以降「行動規範」についての協議が行われてきたもの。
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