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軍縮・不拡散


ミサイル不拡散東京セミナー
水野大臣政務官冒頭スピーチ和訳


ご列席の皆様、

 本日、ミサイル不拡散東京セミナーの開催にあたり、皆様の参加を心から歓迎いたします。軍縮・不拡散問題担当大臣政務官として、一言御挨拶を申し上げたいと思います。

 昨年、米国で同時多発テロが発生してから、はや半年が過ぎました。私たちはこのテロがもたらした惨禍から完全に立ち直ったわけではありません。しかし、この事件は、対テロ協力強化に向けた共通の基盤を我々に目覚めさせました。我々は皆、テロリズムの脅威、及びテロ組織が大量破壊兵器やその運搬手段を用いるかもしれないという危険性を想起しました。以来、多くの国々が連携してテロリズムに対抗するための取組が行われてきており、過去のいずれの時代においても経験しなかったほど活発な努力が現在も続けられております。

 本日、わが国の呼びかけに皆様に前向きに応じていただき、弾道ミサイル拡散問題について意見交換をおこなうためこのような機会をもつことができたことは、大変喜ばしいことです。本日のセミナーは、国際及び地域の平和と安全維持への我々の確固としたコミットメントのあらわれであります。本セミナーはまた、弾道ミサイル拡散問題についての昨年のアジア諸国との意見交換をフォローアップし、さらに、アジア諸国間の対話の一層の促進を目指すものでもあります。この観点から、3人のミサイル専門家に参加いただいたことに心から感謝申し上げます。お三方の手助けによりミサイル問題及び弾道ミサイル拡散問題の中でも、最も複雑な問題に焦点が当てられるものと期待しております。本日のセミナーでの意見交換を通じて、私たちがこの極めて複雑な問題であるミサイル問題に対する理解を深めるとともに、このセミナーが、ミサイル問題に対して私たちが今後一層の努力を傾注していくきっかけとなることを期待しております。

 このグローバル化の時代において、いかなる国といえども一国のみで自国の安全保障を確保することはできません。大量破壊兵器及びその運搬手段の拡散に対抗するための努力は、世界的な協力関係の下に行われることが必要です。特にこれらの兵器がテロ活動と結びつく可能性を考えると、大量破壊兵器やその運搬手段が無秩序に拡散している限り、私たちの安全は決して保証されません。大量破壊兵器の運搬手段となる弾道ミサイル問題の本質について認識し、その解決方法を真剣に検討することは、私たち全員の責務なのです。

 本日のセミナーがミサイル問題についての理解の深化に貢献することとなれば、このセミナーも大きな意義を有するものとなり、それは私にとっても無上の喜びであります。本日のセミナーが有意義な成果を生み出し、アジア及び世界の平和と安全を確保する上でも重要な、軍備管理・軍縮・不拡散分野でのアジア諸国間の協力に、本日のセミナーが新たな次元を開くものとなることを念願しております。

ご静聴ありがとうございました。


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