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新藤外務大臣政務官のロシア極東訪問
(概要と成果)


平成15年6月9日


1.概要(事実関係)

 6月2日(月)~8日(日)、新藤外務大臣政務官はハバロフスク、ペトロパヴロフスク・カムチャツキー及びウラジオストクを訪問した。

(1) 「希望の星」関係
 7日、退役原潜解体現場となるズヴェズダ造船所(ウラジオストク近郊)において、最初の解体プロジェクト開始の目処がついたことを踏まえ、両国関係者で式典を開催し、併せて桜の記念植樹を行った。また、退役原潜が係留されているウラジオストク及びカムチャツカにおいて、地元関係者と広範に意見交換した。(ズヴェズダ造船所での式典における新藤政務官のスピーチ

スヴェズダ造船所での式典
スヴェズダ造船所での式典

(2) 日本とロシア極東との関係
 新藤政務官は、ハバロフスクにおいてロシア外国貿易銀行主催のセミナーに出席し開会挨拶を行った。ペトロパヴロフスク・カムチャツキーでは、マシュコフツェフ同州知事他と会談。ウラジオストクにおいては、ダリキン沿海州知事、フョードロフ太平洋艦隊司令官、コプィロフ・ウラジオストク市長等と会談した。この他、ハバロフスク、ウラジオストクにおいては日本センターを視察した。

マシュコツェフ知事との会談        ダリキン知事との会談
マシュコツェフ知事との会談        ダリキン知事との会談

フヨードロフ司令官との会談        日本センター視察
フヨードロフ司令官との会談        日本センター視察

(3) 広報
 カムチャツカ、ウラジオストクの双方において内外記者会見を行った他、仙台で開催されていた「川口大臣と語る外務省タウンミーティング」にウラジオストクよりテレビ電話で参加した(7日)。

(4) ハバロフスク、ウラジオストクで日本人抑留者墓地へ墓参した。



2.成果

 今回の訪問の主要目的は次の通り
(a)日本との対露非核化協力の一環である退役原潜解体事業「希望の星」事業推進、
(b)日本とロシア極東との協力関係強化

(1) 「希望の星」関連
 原潜解体事業は長らく頓挫していたが、2002年11月、新藤政務官が現地を訪問し、直接ロシア側関係者と協議したことが契機となって、その後半年で、最初の解体事業開始の目処がつくに至った。この度、新藤政務官がウラジオストクを再訪し、上記式典に参加すると共に、現地関係者と本件事業に向けての決意を再確認したことは、政治的モメンタムを維持・強化する上で、又、広報的な観点から極めて有意義であった。

(2) 対ロシア極東関係
 現地知事等との会談においては、同地域と我が国の全般的関係強化のために幅広い意見交換を行った。右機会に、極東ロシアの日本重視姿勢が明確に看取された。尚、我が国から政治レベルの要人がカムチャツカ州を訪問するのは戦後初めてであるが、同州側からは我が国との協力への高い期待が示された。





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