Summit Venue 01 “なにわうどん”の神髄は、だしのうま味
昆布と小魚のうま味が効いた「だし」がよく絡み、のどごしはつるり、もっちりと柔らかい「麺」。日本各地には多くのご当地うどんが存在しますが、大阪のうどんは、「だし」「麺」「具」が一体となって、絶妙なバランスを醸し出しています。中でもこだわりが強いのが「だし」です。
鰹節のだしが中心の関東に対して、関西では昆布だしに、鯖やうるめ鰯などの小魚の煮干しを加えてとります。薄口しょうゆで味を調えれば、香り高い「関西おだし」のできあがり。だしのうま味を引き立てる具はさまざまですが、甘辛く煮た油揚げを乗せていただく「きつね」は、大阪発祥といわれています。
古くから物流と商業の中心として栄えてきた大阪。「うどん」の食文化も、400年以上の歴史があります。大阪ではその伝統を受け継ぎながら、匠たちが創意工夫し、腕を磨き続けています。