デジタル経済に関する首脳特別イベントの開催


1. 6月28日、午後0時15分から約10分間、G20大阪サミットの機会に、安倍晋三内閣総理大臣が「デジタル経済に関する首脳特別イベント」を主催し、今回のサミットへの参加国のうち計27か国の首脳及び世界貿易機関(WTO)をはじめとする参加国際機関の長が出席しました。
2. 本イベントにおいては、これらの国々の首脳が、現在WTOにおいて進められている電子商取引に関するルール作りに参加する78か国・地域と共に、今後、デジタル経済、特にデータ流通や電子商取引に関する国際的なルール作りを進めていくプロセスである「大阪トラック」を立ち上げる旨の「デジタル経済に関する大阪宣言」が発出されました。これにより、78か国・地域が参加を表明しているWTOでの電子商取引に関する交渉が本格的に進むことが期待されます。
3. 安倍総理大臣からは、「急速に進行するデジタル化の潜在力を最大限活用するには、それに遅れをとらない、国際的なルールが不可欠」であること、また「デジタル時代の成長の『エンジン』である、データ流通,電子商取引に関するルール作りは急務」であることを述べた上で、「大阪トラック」の立上げを宣言し、「データ流通や電子商取引に関する国際的なルール作りを、スピード感を持って進めていきます」と表明しました。
4. また、本イベントに出席した習近平中国国家主席、ユンカー欧州委員会委員長、トランプ米国大統領、及びアゼベドWTO事務局長からそれぞれ発言があり、「大阪トラック」の立上げに向けた安倍総理大臣のイニシアティブに対する歓迎と支持が示されました。
デジタル経済に関する大阪宣言(仮訳)(PDF)
Osaka Declaration on Digital Economy(PDF)