外務省 English リンクページ よくある質問集 検索 サイトマップ
外務省案内 渡航関連情報 各国・地域情勢 外交政策 ODA
会談・訪問 報道・広報 キッズ外務省 資料・公開情報 各種手続き
トップページ 外交政策 文化外交(海外広報・文化交流)
文化外交(海外広報・文化交流)
日米交流150周年記念式典
小泉内閣総理大臣挨拶

平成16年4月3日
於 横浜市 開港広場

 おはようございます。

 春爛漫。春うらら。絶好の天気に恵まれた本日、ベーカー大使をはじめ内外の多数の御来賓、御列席の下に日米交流150周年をお祝いできますことを、誠に嬉しく思っております。

 日本と米国は、1854年にここ横浜で日米和親条約を結んで以来、150年の間、友情を育んでまいりました。その間日米両国は、困難な時期も経験致しました。しかし、それを克服することによって、両国間の友情は、真に強固なものとなって参りました。

 日本と米国は、世界を舞台に協力するパートナーになっております。日米同盟関係は、我が国の安全の確保に加え、アジア・太平洋地域の平和と安定の礎ともなっています。私達は、共にテロと闘い、大量破壊兵器の拡散に対抗し、開発援助の二大供与国として世界の長期的な安定と繁栄のために協力しております。アフガニスタンとイラクの復興に向けて日米両国が果たしている重要な役割、北朝鮮の諸問題の包括的かつ平和的な解決に向けた緊密な連携など、両国間の協力関係は深く強固なものであります。

 今日の日米関係は、政治、経済の分野はもとより、社会や文化のあらゆる分野に広がっております。米国出身の力士が横綱になることを、また日本人が大リーグ・ベースボールの首位打者になることを、150年前にいったい誰が想像できたでしょうか。現在、毎年400万人の日本人と70万人のアメリカ人が太平洋を越えています。日米の友情と信頼関係の根底には、社会のあらゆる階層での人の交流が脈々と行われております。日本政府は今、日本を訪れる外国人旅行者、そして日本に対する直接投資を倍増する目標を掲げております。人と人の交流の一層の拡大が、太平洋の架け橋となる。こうした確信に基づき新たな日米関係を築いていきたいと思います。

 日本人とアメリカ人は異なった歴史と文化を有しております。それにもかかわらず、私達の友情がかくも強固であるのは、両国が、自由や民主主義、そして自由主義経済といった基本的な価値観を共有しているからだと思います。日米関係は、人種や信条の違いにかかわらず人々が同じ価値観を共有し、真の友人たり得ることを世界に示す、すばらしい実例であると言えましょう。

 日米両国は長い道のりを経て今日の友好の絆を築きました。日米関係の一層の発展により、両国、そして全世界の人々の明るい未来が開かれることを祈念し、私の挨拶と致します。


目次


外務省案内 渡航関連情報 各国・地域情勢 外交政策 ODA
会談・訪問 報道・広報 キッズ外務省 資料・公開情報 各種手続き
外務省